ちょっと疲れちゃった時の早朝にさっくりと描きました 今年初、地元でツクツクボウシの声を聞いたよ

せあのもったり放送 - co1167784 - で毎週やっているしりとりの絵です。 うさぎ→ぎんぎつね→ねこ→こおろぎ→ぎたー→たむたむ→むぎわらぼうし→しょうじょうとんぼ→ぼすぼろっと→とうふ→ふうとう→うぃんどうず→ずがいこつ→つくつくぼうし→しか→からす→すいか→かぶりつく→くも→もんしろちょう→うけつけ→けいたい→いぬ→ぬりかべ→べろ→ろぼっと→とりしまり→りゃま→まき→きこり 超大作すぎるっ・・・！！つなげすぎだってばよ！ヽ( ｀Д´)ノ

　女性は思うまでもなく呟いた。「だるいな。」そう思うのも無理はない。彼女の住まうこの世界、この世はまさに灼熱の色。人の息吹は感じられない。…どこかで蝉が鳴いていた。周囲を見渡すまでもない、運良く右斜めに立つ広葉樹の、上の方の枝に止まっているのが見えた。よくまああんなに一生懸命鳴くものだ。ミーンミンミン、ツクツクボウシ…と。彼ら蝉のその鳴き声はすっかり夏の風物詩ともなっているが、同時に一般の人にとって煩わしい音には違いない。しかし捕獲するのも、この暑さだ。面倒である。これについては幾分か享受するしかない。ほっとこう。そう思った時彼女は、この蝉ごときに貴重な時間を取られたことに、腹が立った。しかしこの暑さで腹まで煮てはバテてしまうと思い気持ちを静めた。しかしその腹が煮える位の感情は彼女にとっては新鮮なものだった。 　彼女は、今まで暗い部屋にいた。ただひとり、照明も点けずにずっとベットに包まっていた。昔の対人関係が問題となり、人と接触するのがそう、怖くなってしまっていた。外界などもはや微塵も興味が無くなっていた。彼女は、私なんか亡くなってしまえばいいと日々思い、それはいつしか私以外滅んでしまえばいい、と思考が変わっていった。そう思った直後のことであった。彼女の住む住宅街からの喧騒がピタリと消えた。正確には自然音意外が消えた。彼女は耳がおかしくなったのかと考え、ずっと開けようとも考えなかった部屋の窓を開けて外を確認した。人は、いない。たまたまいないだけかと思ったが、嫌な直感が彼女に脳裏に走った。彼女は寝巻きのまま外に飛び出した。暑いので麦わら帽子は忘れなかった。人っ子一人いない世界がそこにはあった。道に転がるベビーカー、サッカーボール、そしてビジネスバックから、さっきまで確かにそこに人がいたような痕跡はあった。ただ”彼女以外の人間だけが忽然と姿を消していた”のである。人だけという証拠に、向かいのお宅が飼っている犬は気が狂ったかのように吠え続けている。彼女は、現状がやはり認識できず、街を歩いてみることにした。 　誰もいない。そう認識したのは、先ほどの蝉の声を聞いて気分を落ち着けてからだ。私は駆け出した。一度やってみたかったことがある。身ぐるみを 全部脱ぎ、裸で街を走ることである。誰も咎めはしないだろう。そう、この世界にはもう彼女一人しかいないのだから。続かない

ツクツクボウシの鳴き声がイワシッイーワシッイワシッ！と聞こえるそうです。