投稿者：となりのマッキンタイア さん

　1945年8月15日、当時日本の勢力圏内であった内蒙古地方に暮らす日本人居留民はラジオから流れる玉音放送を耳にして絶望と恐怖におののいていました。 　9日に満州に乱入したソ連軍による略奪、強姦、虐殺の様は早くも現地に届いており、日本の正式な降伏は自分たちを守ってくれていた軍隊が消失して同じ運命が訪れる事を確信したからです。 　しかし玉音放送の後に流れた男の声が、そんな彼らに希望を与えます。 「彊民（地元民…