かけてしまう 意味 を含むイラストが 2 件見つかりました ( 1 - 2 件目を表示 ) タグで検索

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やはりラスボスはバッ 単純に描きたいモチー 過去編長くなってしま ツヴァイ2ndの絵を見 トノサマバッタの方が とても強そう。そして 過去編お疲れさまでし

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 歓迎会から一週間が経過した今も自分と長門はプリンツと交流を続けていた。相変わらず矢萩や大和達や重巡達には見向きもされて無いけどプリンツは底無しに明るい性格で、相手側に偏見が無ければ誰とでも仲良くなる事が出来る人だった。実際に川内からは夜戦演習を誘われたり、提督からはプリンツの戦果を素直に高い評価を出していたり、明石とよく会話をする仲になっていた。  自分は過剰にプリンツを心配する必要は無かったかもしれない。そんな事を考えながら、川内と江風との夜戦演習を終えて艤装の手入れをしていた。 「じゃ酒匂、私先に寝るね」 「おやすみなさい、酒匂も手入れが終わったら寝るね」  川内と江風は艤装の手入れが早く、自分がやっと半分程終わらせた時には既に手入れを終わらせていた。  川内と江風に手を振って別れ、自分は一人で艤装の手入れを続ける、こういう作業は苦手でどうしても時間をかけてしまう。部品が緩んで外れないように閉め直したり、砲塔を綺麗にしたり、油を差したり、最後に抜けている所が無いかしっかりと確かめてから腕に抱えて艤装倉庫に持って行く。 「あれ?」  艤装を運んでいる途中で暗い海に向かって座り込む人影が見えた、目を凝らしてよく見るとその人影はプリンツだった。  プリンツに声をかけようとしたが困惑して声が出なかった。自分の見間違いではないかと疑いながら艤装を静かに置いて、忍び足でプリンツに気付かれないように近づく。プリンツの顔がハッキリと見える所まで来ると自分の見間違えでは無かったと確信した。 「Sie wollen sterben……」  独り言を呟くプリンツにはあの底なしの明るさは全くなく、死んだ目から静かに涙を流していて、まるで自分が近い内に死ぬ事を否定も肯定もせずにただ希望を持たずに死が来るまで漠然としているような表情だった。普段のプリンツからは考えられなかった。独り言の意味を理解できなくてもプリンツが悲しんでいる事は間違いなかった。  自分はどうしたらいいのか? 声を掛けた方がいいのか? 頭の中で混乱していまい、結局逃げるように忍び足で去ってしまった。先程までプリンツを過剰に心配する必要な無いかもしれないと思っていたがあの表情を見て、今日はプリンツが心配で寝る事が出来なった。 

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