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ここからクマをしつこ クマコロス ハは・・・ワロス・・ クリアファイルの絵で クマか!クマが良いの ニャウリリーパざまぁ ニャウww うらやましい!! あびゃあwww
ある小説家共の日常Vre.2,14 僕が師匠・甲斐抄子の家でこたつむりになっていたときのこと、その甲斐抄子は突然立ち上がり言った。 「今夜バカップルを見に行きましょう」 たまにはいいこと言うんだねとか言わねーぞ。 「なんでだい」 「取材です。あなたも来なさい」 正直面倒だ。大方この独り身も一人でカップル共の間を縫うのは嫌だったのだろう。暖房器具を使っていたため何も言えず、僕は甲斐抄子に付き合って名駅に行った。 「寒いですね。その割に成果は微妙ですね。バレンタイン前日」 甲斐抄子の言う通り、寒いしカップルはそれほど多くない。 待ち合わせ場所としてよく使われる金時計銀時計百合の噴水広場辺りをぐるぐる歩き回る。すぐ飽きた。 僕らはなんとはなしに高島屋に入った。あてもなさそうな癖に甲斐抄子はエスカレーターをひたすら昇る。 すると途中の階から東急ハンズが現れる。そこで後ろについている僕にも甲斐抄子が何を目指しているのかわかった。 普段キャラクター物のグッズが置いてある階に、バレンタインコーナーが開設されている。恐ろしいことに、他の階にもあるらしい。 ここには普通ランクの市販品のチョコレートが主に置いてある。ウケ狙いの義理チョコも多い。甲斐抄子の目的は予想通り、キャラクター物のチョコレートだった。 「殺し屋? だっけ、の親戚もリラックマ好きなんだっけ?」 「そうです。まあ、親戚のおにいちゃんにはもうあげたので今はなんとなく見ているだけですけど」 僕にくれる気は当然ないらしい。まあこの季節、結構ファンレターにチョコついてくるからなぁ。 と、思いきや甲斐抄子はふいにこちらを見る。 「あ、そうそう。弟子にもちゃんと用意してますよ」 「何倍返しだ」 咄嗟の問いに、甲斐抄子は少し引き攣った笑みを浮かべた。 「十分の一以下でいいですよ」 かくして僕らは不平等なチョコレートの分け合いという名の押し付け合い、つまり半分以上戦争に身を投じたのだった。 迂闊に『一年分』を当てるのは、死亡フラグなのだ。 ※画像はイメージです。