脇ちら腹ちら ごちそうさまですｗ

「なんの妖精なの？」 「マスカットオブアレキサンドリア」 「こだわり派だな」 「そんなことより言うことはないのかな？」 「ここは日差しが強いからそれ透けるぞ」 「バカだね、見せてるんだよ」 「ごちそうさまです！（ー人ー）」

一心「結局、二人の交際認めちゃったのか。旦那も甘い口だねぇ」 海斗「奈月がこれまでどれほど苦労してきたか……思い返すと強くも言えなくてな。ましてあれだけ傷付いてもなお前に進もうってんだ、もう止めろとはとても言えん」 一也「だが、乱君なら問題ないだろう。可憐で女の子と見まがう容姿だが、筋は通っているし腕も立つ。そこいらの軟弱よりもずっと男らしい。こと剣術で八束に舌を巻かせるほどとなれば、私なら文句なし、だがな」 海斗「俺とて文句はない。奴ほどの漢なら安心はできる。だが、だがな……」 一心「……お父さんだねぇ」 まりあ「堪える必要はありませんよ、海斗さん。娘の幸せを想って作る涙を、誰が笑いましょうか……貴女と奈月さんが積み上げてきた今を、別の誰かに託す日が来ることはわかっていたはず。その時が、奈月さんにとって一番の幸せの日である事を想う事が出来る……素晴らしい事ではありませんか」 一心「そうだぜ?俺達みたいな根無し草には上等すぎる喜びだ。特にお前さんは本当に恵まれてるよ。羨ましいねぇ」 一也「だが、奈月一人でこの有様だと、後々大変だな……何人のために泣く事になるんだか」 海斗「う、うるさいっ　お前ら、俺のおごりだからって、好き勝手言い過ぎだ!」 まりあ「ふふ、ごちそうさまですw」 一心「ばーろー、お惚気に付き合ってやってるんだ、こんな友達想いの野郎が他にいるかってんだ」 一也「明日は我が身、私も今のうちに気持ちを整えておくとするか……何年先になるかわからんがな」 海斗「すまん……ありがとな、みんな」

「い…いただきますは？」「い…いえいえごちそうさまです」みたいな。