ヌプルペツコタン(登別に位置するアイヌの集落)にて、精強な青年たちに交じり野生の猛獣を狩る12歳の少女。彫りの深い顔立ちに大きく蒼い瞳、カラスの濡れ羽色に輝く黒髪が特徴的なメノコ(娘)であり、可憐な外見に似合わず野犬の群れを相手に怯まず応戦したり、自分よりはるかに大きな青年と組み合って投げ飛ばしたりする。 　アヌモシリ独立に際しその自治権を預かったエカシ衆(長老の集まり)の家柄にあり、父も母も名の知られたアイヌの戦士であったが、「十三月の革命」の際にエカシ衆諸共殺されてしまう。すでに戦士としての心得を受けていたリﾑセは紆余曲折あって「十三月の革命」阻止にやってきた響と出逢い、彼女が隆弘と合流し行動を共にしているその裏で行動をサポートしていた。 　華中軍侵攻の際にはアヌモシリ中のアイヌ達が結束して打ち立てた抵抗集団「ウタリ」の一員として前線を駆け回り、子供ゆえのフットワークの軽さを生かして敗走する自衛陸軍駐留隊の連絡係を務め、残余部隊を登別に集める事に貢献する。 　のち、再編成された駐留軍反撃部隊「騎文隊」中隊長車に装填手として乗務する事を言い渡され、レイジ達と行動を共にしていくことになる。 　リﾑセとはアイヌ語で「輪舞」の事であり、祝いの席などで用いられる舞踊を指す。