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逆神の「彼女」に対する「信頼」と「親愛」の情は「彼女」の「真」を知る前も、そして知った後も変わる事は無かった。 肉親たる「姉」に次いで「心」を寄せる「彼女」のその「言葉」は惑いの渦中にあった逆神の「心」の琴線に響いた。
そうは言うがそもそも彼女とてミユキを煽り、嗾けた「張本人」の一人な訳で。 ミユキの正真正銘の「本気」を知りたくなった彼女が敢えてそう嗾けたと言ったのだが果たしてこれは本当に「そう」であるかどうか。 ゆっきーもまた此処は見定めるしか無かった。 少なくとも彼女が引き金を引くその「寸前」までは。
逆神に「本当の意味」で仕える事を決めた日から一度は封印した「権限」を解いてまでミユキに「接触」までしたのも全てはその仕える逆神と「ナイトメア」の為に他ならない。 今や世界に於ける印象も随分好感度が上がってはいたものの、理事国を始めとした諸外国は元より地域の893からマフィア、果てはテロリストに至るまで逆神に対しネガティブな印象を抱く個人や勢力は決して少なくない。 隙あらば、或いは好機あらばいつでも寝首を欠こうとする輩などそれこそ道端の石ころよりも、蟻よりも多い。 この時彼女が考えていたのはこの状況を利用し如何に自分達に有利な状況に持って行けるかという事。 ただその一点に尽きる。 その為に彼女は敢えてミユキを嗾けて「自決」を決意する様に「仕向け」、それによって各国を動揺させた上で自分達がこの場を掌握しする事が最善手であろう。 彼女はその為の策を講じ、実行したと言う訳だ。 全ては守るべき「会社」と何より仕える「彼女」の為に。
通常ならば簡単な「意思疎通」程度しか出来ないのがこの手の「目配せ」なのだが、この「科学の鬼才」と「魔導の鬼才」に掛かれば「それ」は最早「精神感応」の領域にすら余裕で達する。
嘗ての「彼女」は「本部」から逆神を「監視」し、万一の場合は彼女を「誅●」する事が目的で送り込まれた「刺客」。 しかし最早その重い「運命」から解き放たれ、今はただ「主」たる逆神に身も心も捧げ、信義を尽くす「忠臣」。 だからこの「言葉」も、その「思い」も紛う事無き、嘘偽り無き「真」であった。
そこまでのミユキの「覚悟」を聞いた逆神に最早迷いは無かった。 何より迷うだけの時間すらも無かった。 彼女に出来る事は少女が少しでも傷を負わない様に取り計らう事。 何より少女の「覚悟」を無駄にせぬ様、自分がただ只管全力を尽くす事のみであった。
確かにミユキの言う様にゆっきー達にとって「主」たる逆神は自分達が「石垣」や「堀」となってでも守るべき掛け替え無き「存在」である事には違いない。 しかし当の逆神は彼女達を「その様な存在」として見てはいないとゆっきーは言う。
ゆっきーは佐久良の乗るF-35の現状を映し出す。 その何れの箇所の損傷率が50%前後に届き、更には幾度も緊急回避の為に推力増強装置(オーグメンター。俗に言うアフターバーナーの事)を使用した為に装置の損耗も激しく燃料の残存量も心許なくなっていた。
強硬派である「電池組」ナンバーズに選ばれ送り込まれたのは「彼女」。 その「出自」もそうだが、「財団X」のCEOであった経緯から考えて何らかの「繋がり」から選ばれたのであろう。 そもそも彼女が突然に逆神のリセマラ的な時間遡行(タイムベント)に入ってきた経緯の不可解さから考えて「意図的」に介入してきたものと思われる。
オリキャラできっちり線画にあっさりアニメ塗り。 今更ながらデジタルの技も身に着けてゆかないとと、色々試してみています。 2020/09/16 CLIP STUDIO PAINT
そこで英国首相はゆっきーに問うてみた。 恐らく、いや間違い無く今この世界に存在する数多の科学者の中で(事の善悪は別として)その最高峰に位置する彼女であるならば或いは「それ」が可能なのでは無いのではないかという事を。