流石の「彼女」も「これ」には思わず「絶句」した。

一見凍る様に冷たい眼差しでじっとミユキを見据えるゆっきーの眼。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だがミユキは彼女が自分に対し何を求めているのかを察していた。

どうも世界平モララーです 紅葉 葵さんのバイオが完全クリアしたのでどうでしょうの皆で キャンプでお祝い♪ ぬえ「うぉ！？これは、でかいぞ！ 小傘「ぬえちゃん頑張って 勇「大丈夫ぬえちゃん？ 阿求「手伝った方がいいのでは？ イタコ「ちゅわわ♪大丈夫ですよ　あの子結構やる時は、やる子ですから 霊夢「ほら、ぬえしっかり 早苗「慌てないでゆっくり巻いて 小鈴「あゆかな？ 美鈴「それにしてもあついですね tune「夏だからね 葵「いい天気 茜「なんや椛はん　飲まんのか？ 椛「さっきまで飲んでましたのでちょっと休憩です 天子「お待ちどう♪ペパロニピザよ♪ こころ「ピザ来た！ ゆかり「いい匂い♪ あかり「早速食べましょう♪ チルノ「おーいチアキ、聖、何処に行くの？・im10804649 紅葉 葵様のバイオマイリスト・mylist/65726842

一方「プリキュア」、そして「東堂ナンバーズ」の「原初」こと「雪城」の血縁にして、「ライダー」の二大組織の「ラスボス」であり「八手ナンバーズ」の「原初」である「大首領」より組織を継いだ者でもある彼女自身、この「現実」に動揺を隠せなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　思えば仮にも「八手」に関わる者でありながら自身の主という存在である逆神への過ぎたる畏敬の念の強さが、彼女の使う変身用のドライバーに手を付ける事を無意識の内に躊躇わせていたという事情もあった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　でなければ「道徳」より「興味」が先鋭化する事著しくも甚だしいこの稀代のマッドサイエンティストが微塵も手を付けぬなど西から太陽が昇るより断じて絶対に有り得ないからである。

思わず身をすくめるほど、頭の奥が痺れるほどに甘い そんな甘美な魔法に囚われてしまってから、どの位経ったのだろうか？ 60年の混沌は未だに世界に暗い翳を落とし、 安らかな時間の到来は遥か遠くを漂うばかり。 憎しみは増し、悲しみは重なり、そしてまた多くの命が無碍に奪われていく。 己を包む虚無を払うことに人は必死で、足元にも宿る命を気にかける余裕すらない。 それでも、この世界で生きると決めた。 この世界でしか生きられないのだ、人はどこにもいけないのだ。 この、苦しみしかない怨念蠢く世界だけが、人に与えられたただ一つの「自由」。 その自由に呑まれないように、堕ちてゆかないように、 人々を護ると、決めたのだ。 それでも、共に生きると決めた。 何一つ報われない道を往く、それをこの小さな命は定められたのだ。 綿よりも軽く膜よりも薄い、その命をいつ取り上げられるかもわからぬままに。 誰よりも尊い、誰よりも愛しい小さな小さな宝物を、 命を分けた存在を守ると、決めたのだ。 照らし出す月の光だけが、私達ふたりの契りの証明。 衣越しに伝わる互の温もりだけが、彼と我を繋ぐ唯一つの絆。 例えこの身引き離され、死を持って別け隔たれようとも、 貴方を、 キミを、 ―――――――愛します。

しかし「それ」も無理からぬ事。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何せ間違い無く既存の人知を超えた「存在」が自分達の目の前に少女の姿をしてこうして立っているのだから。

ここまで長く接していれば例え畑違いの「分野」の事であっても大体を「推察」は出来る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だがそれでも自分にとってはやはり未解明な部分が多分に多い「分野」であるのでどうしてもこうした「確認」は必要となる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そもそもこの少女自体が「其方の方面」に於いては「大祖母」や「母」に並ぶ「規格外の存在」であるのだから当然の事であった。

「時間」も、「データ」も、「資金」も、「場所」も、何より「才能」も、その何もかも絶対の枯渇は無く、多くの科学者も、そして「彼女」も幾度と無く挑んで来た。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかし「それ」を成し遂げる者は遂に現れる事は無かった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　才能と常識がバグっていると言わしめられる「彼女」ですらも。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だが昨日までのその「諦観」は「驚愕」に取って代わられた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このコバヤカワミユキという僅か十歳の少女の「才能」によって。

逆神に「本当の意味」で仕える事を決めた日から一度は封印した「権限」を解いてまでミユキに「接触」までしたのも全てはその仕える逆神と「ナイトメア」の為に他ならない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今や世界に於ける印象も随分好感度が上がってはいたものの、理事国を始めとした諸外国は元より地域の893からマフィア、果てはテロリストに至るまで逆神に対しネガティブな印象を抱く個人や勢力は決して少なくない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　隙あらば、或いは好機あらばいつでも寝首を欠こうとする輩などそれこそ道端の石ころよりも、蟻よりも多い。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この時彼女が考えていたのはこの状況を利用し如何に自分達に有利な状況に持って行けるかという事。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただその一点に尽きる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その為に彼女は敢えてミユキを嗾けて「自決」を決意する様に「仕向け」、それによって各国を動揺させた上で自分達がこの場を掌握しする事が最善手であろう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女はその為の策を講じ、実行したと言う訳だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全ては守るべき「会社」と何より仕える「彼女」の為に。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

通常ならば簡単な「意思疎通」程度しか出来ないのがこの手の「目配せ」なのだが、この「科学の鬼才」と「魔導の鬼才」に掛かれば「それ」は最早「精神感応」の領域にすら余裕で達する。

嘗ての「彼女」は「本部」から逆神を「監視」し、万一の場合は彼女を「誅●」する事が目的で送り込まれた「刺客」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかし最早その重い「運命」から解き放たれ、今はただ「主」たる逆神に身も心も捧げ、信義を尽くす「忠臣」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だからこの「言葉」も、その「思い」も紛う事無き、嘘偽り無き「真」であった。

そんな自分をこの場に居るもう一人の部下がこれまた熱い眼差しで見つめている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかし「それ」はキリコとは全く「別な意味での視線」だったのだが。

確かにミユキの言う様にゆっきー達にとって「主」たる逆神は自分達が「石垣」や「堀」となってでも守るべき掛け替え無き「存在」である事には違いない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかし当の逆神は彼女達を「その様な存在」として見てはいないとゆっきーは言う。

ゆっきーは佐久良の乗るF-35の現状を映し出す。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その何れの箇所の損傷率が50％前後に届き、更には幾度も緊急回避の為に推力増強装置(オーグメンター。俗に言うアフターバーナーの事）を使用した為に装置の損耗も激しく燃料の残存量も心許なくなっていた。

その瞬間、彼女は思わず「ぎくり」とした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それ」はミユキが自分の「正体」を言い当てた事以上に衝撃的であったという何よりの「証拠」であった。

だがこの少女には、コバヤカワミユキにはそんな「迷い」は一切「無かった」。

その「答え」に少女は今はっきりと「確信」した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この目の前の「彼女」は既に自分達の知る「彼女」では無いのだという事を。　　　　　　　　　　

彼女はただ静かに、淡々と、訥々と少女に話す。

オリキャラできっちり線画にあっさりアニメ塗り。 今更ながらデジタルの技も身に着けてゆかないとと、色々試してみています。 2020/09/16 CLIP STUDIO PAINT

そこで英国首相はゆっきーに問うてみた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恐らく、いや間違い無く今この世界に存在する数多の科学者の中で（事の善悪は別として）その最高峰に位置する彼女であるならば或いは「それ」が可能なのでは無いのではないかという事を。