かの高名なSF作家であるサー・アーサー・チャールズ・クラークの提唱した所謂「クラークの三原則」曰く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　①高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　②可能性の限界を測る唯一の方法は、その限界を少しだけ超越するまで挑戦することである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして注目すべきは問題の三番目――――　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　③十分に発達した科学技術は、「魔法」と見分けがつかない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とある様々な「世界線」でも「魔法」と「科学」が「融合」「共存」する様にそれらは決して全く異なる相容れぬ存在同士などでは無い。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何より知恵と技能を持つ存在たる「人間」が用いている時点で「それら」は皆等しく「学問」であり「技術」であり「文明」なのである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ違うのは「彼方」と違い「此方」では発達した「科学」も「魔法」も時代の中で「異端」として、或いは「罪悪」として断ぜられ、その進歩はおろか根幹すらも時の「為政者」や「狂信者」によってその殆どが今に伝わらぬ程に「根絶やし」にされてしまった事である。