【核兵器】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　核分裂による連鎖反応や核融合反応で放出されるエネルギーで発生する強大な爆風や圧倒的熱風、膨大な放射線による対象一帯の長期的汚染を齎す人類史上最恐最悪の兵器にして人類が犯した最大の愚行の産物。「生物兵器」「化学兵器」と並んで「NBC兵器（Newclear・Biological・Chemical）」と呼称され徹底した規制と管理の対象とされている。その種は「原子爆弾」「水素爆弾」「中性子爆弾」の三つに分類されており、その威力は使用核燃料の成分と効果から水爆＞原爆＞中性子となっている。開発当初は広島や長崎で行われた様な「軍属・非軍属を問わない社会とそれを構成する人間そのものを抹消する無差別大量破壊」という目的の元開発が行われ、その最たるもので有名なのが旧ソ連で開発された水素爆弾「ツァーリ・ボンバー」である（広島型の約3300倍で2000キロ先からも観測が出来、その衝撃波は地球を三周した程）。その後、戦術核の様な局地的使用を目的とした破壊力と弾頭のスケールダウンが行われ、現在でも各国で研究開発が行われているとされている。現在の保有国は安全保障理事国でもあるアメリカ、ロシア、中国、GB、フランスに加え近年実験に成功したインド、パキスタンや非公式ながら保有が疑われているイスラエルやイラン、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）なども所謂「核クラブ」に加わろうとしているとされている。

【現在の世界情勢】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　五百年前は60億以上あった世界の人口はこの五百年の間に起きた様々な「戦争」や「疫病」、「自然災害」、更には「結婚願望減少」や「同性愛」、「ネグレクト」といった社会問題も相まって徐々に減少傾向へと向かっていった。旧来から人口爆発のあったアフリカ大陸は二十世紀中期から延々と続く紛争や疫病、飢饉、犯罪によって大幅に人口を減らし、現在はエジプトやモロッコなど北アフリカのごく一部の地を除いて辛うじて情勢を保っている以外はそこから南方に関しては古来言われた「暗黒大陸」さながらに情勢がほぼ不明となっている。欧州は21世紀初頭の英国のEU離脱を契機に徐々に諸外国も離脱が相次ぎ、現在はかつてのECに近い状態にまで縮小している。しかし内部でも古来から因縁の多いドイツとフランスの確執もあり一枚岩とは言い難い。この状態を辛うじて保っていたのが現在中央アジア唯一の加盟国である「ブルースカイ王国」だったのだが先の「ポリ組の乱」によりその影響力が落ちてしまい、不穏な情勢が続いている。中東は21世紀初頭に長年確執の続いていたイスラエルとUAEなどの中東諸国との和解により一定期間の安定が続いていたが、イスラエルと対立を深めるパレスチナ自治政府を束ねる「ハマス」との衝突やトルコ、イラン、イラク等の国々でのイスラム原理主義勢力の台頭により再び情勢が不穏化。イスラム教内部のシーア派とスンニ派の対立も相まって反イスラエルと並行しイスラム教国同士の対立も激化。この方面にも当然ブルースカイの影響力があったのだが、ここも「ポリ組の乱」による影響力低下がマイナスに働いてしまっている。大国の米国、ロシア、インド、中国は国土の広さと多民族、多宗教国家である事で最も負のスパイラルに陥っている国々である。特にロシアはウラル山脈を挟んで二分化、中国は華北、華南を中心に五胡十六国時代を彷彿とさせる分裂状態にあり中国はさながら戦国時代の様な群雄割拠の情勢下にある。因みに現在の国連加盟権は1971年の「アルバニア決議」が破棄され「台湾」が正当な「中国」として再び国連に「再加盟」している。現状（良くも悪くも）ほぼ情勢が変わらないのはオセアニアと中南米位である。

2年近く前に描いたイラストを投稿しました。 イランとアメリカ・サウジアラビア・イスラエルが対立する風刺画です。