タイムマシンの機密文書奪取の密命を帯びて時空間航行技術研究所に侵入したものの、レイカ率いる歴史保安部隊に追いつめられ、袋小路に追い込まれたスパイ。しかしながら大切な父の研究を守るべく立ちはだかる歴史保安官の毅然としたまなざし受け流し、焦る素振りも微塵も見せずに余裕しゃくしゃくなのであった。 エレベのリメイク版での競演をきっかけに思い付いた組み合わせですが、気に入ってくださった方からのコメントがすごく嬉しかったです。今後もこの2人を描いていこうと思っています。あとpixivでタイムギャルのドット絵とかも投稿してるので、よかったらぜひ遊びに来てくださいネ＾＾（ハンドルネームはこことおんなじです）

歴史保安官VSスパイ、タイムマシン機密書類争奪戦。的な。

銃撃戦の末、スパイと対峙したレイカは十八番のタイムストップで敵を足止めし、その隙にタイムマシンの機密情報が納められたアタッシュケースを回収すべくスパイに近づいた。しかし・・・「あっ？！」片手を伸ばした瞬間、身動きできないはずのスパイが素早い身のこなしで鋭いけりを繰り出し、レイカの右手を蹴りで横に薙ぎ払った。手を離れたブラスターが、横方向へ弾き飛ばされた。 「な、なぜ……？！」 驚いて真後ろに飛びのき間合いを取りながら、蹴られた右手を抑えつつ、レイカは動揺を隠せない様子で言った。 「ぼくのスーツのボタンにはアンチタイムストッパーが仕込まれているんだ。これが作動している限り、ぼくはタイムストップの効果を一切受け付けないのさ。君のその能力はもはや隠しようがないほどに知れ渡っているからね。何も対策を取らずに来たと思っていたのかい？、ふふふ……」 「くっ……！」 レイカは歯噛みした。時間制御装置はタイムマシン開発者である父サーモン博士が独自に「開発した技術によるものであり、その技術の詳細はタイムマシン技術同様、門外不出のものだった。開発技術を盗み出されない限り、解析されることで対策を生み出されることはない。その思い込みが一抹の油断を生んだ。 コツコツと足音を立てながら、追い詰められていたはずのスパイはレイカを一歩一歩追い詰めていった・・・。