劇画も原作も好きな自分ですが、バレルロールについては考え込んでしまいました。滝沢先生はあとがきで「バレルロールは実はあの様な軌道では無く『ダブルかまぼこロール』の様な飛行曲線だそうだが、訂正してしまうと『原作の空中戦と違ったもの』になってしまうため敢えて訂正しなかった」と書いておられます。　　　　【本来のバレルロールは「加減速では無く飛行距離で敵機との間合いを調整し速度を保ったまま背後に回る事（オーバーシュート）を狙う機動（wiki）」であり、「進行方向と高度は変わらず位置だけが左右にずれるので、簡単に言うと飛行機の側転にあたる」「横転（ロール）と機首上げ（ピッチアップ）を同時に行う→重力や揚力により落ちたり上がったりするので、最初に斜め上に向かいながら回る」との事（wikiのバレルロール関連の記載内容は見る度に替わってる気がしますけど何故でしょね）。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【対して原作のそれは「P-38に追尾させた後振り切るための緩ロールに誘い込んだ」ものであり「正確に進行方向に向いている」点が拘りの部分です。「樽の内面を螺旋状に擦りながら」とあるけれど緩ロールであってバレルロールとは書いていない→「少尉が行った操作はバレルロールである」がそもそもの誤りかも…とか。　　【あとがきの図説ですが「円筒では無くかまぼこ（半円筒）の上を通る」のはその通りと思いますけど、“ダブル”である必要は無い様に思います。「本当のバレルはかまぼこ状。一回二回と、この様に回る」と説明されたそのままを書いてしまったのでは？と考えます…。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【バレルロールと自分では考えている物に「ル・グラン・デューク」ヴルフ中尉の「ベイカーロールをやるぞ！」があります。こちらもロール後離脱する目的で使ってますが、冒頭からヒロイン機を墜としたら次章の体当たりに続きませんからね。で、He 219モデルさんの久々の登場です。Pe-2（3）は…モスキートさんで代用しました。“ロシアのモスキート”でしたよね？