「しっかりしろ！」四天王に敗れ、変身を解除されたみゆきはそのまま地上に落下するが、魔王の影と分離した桃太郎に救われる。しかし、彼が救った時には、みゆきの身体は氷のように冷たくなっていて…。

絵本大博覧会にやって来たみゆき達を、遠くから見ていた謎の4人。みゆき（左下の人物）がある約束を破っていたにも関わらず、笑顔でいられた。彼らはそんなみゆきに不快感を抱いていた。そうとは知らず、みゆき達は映画館に入った。その正体は風のクリスタルに導かれ、光の戦士となったルーネス、アルクゥ、レフィア、イングズであり、後述の出来事により魔王に操られ、暗黒面に堕ちている。ドーガとウネが敵として襲いかかってきたのは、命を懸けても希望を繋ぐためであり、戦いで解き放たれるエネルギーがあれば、2つの鍵は完全なものになるからである。だが、光の戦士達は仲間同士で戦うのが辛いとの理由で躊躇っていた。それは大事な目的を失ったり、仲間が助かれば世界はどうでもいいと考えているのと同じで、RPGの主人公にそれはあってはならない事。魔王はそこを付け入ってルーネス達を洗脳し、極悪四天王として操っていた。

「デッシュさんも力になってくれるやろうし、魔王の城に行こうや！」

「逃がすか！」ニコが召喚した魔王の影に憑依され、暗黒面に堕ちた桃太郎。

「謝ったって済まされないよ！私がどんなに辛かったか、寂しかったか…、分からないでしょ!? みゆきをもっと苦しめればいいんだ！」絵本の続きを最後まで書かなかった事に腹を立て、みゆきに「大嫌い！」と怒鳴るニコ。その近くにはルーネス、アルクゥ、レフィア、イングズの姿も…。彼ら4人も魔王に操られた事で悪役となっていた。世界の氾濫を起こした魔王、ザンデを止めるため、エウレカの鍵を作る事になるが、それを完全なものにするにはドーガ、ウネと戦って解放しなければならなくなった。一行は戦いを拒むが、その弱さと甘さこそが光の戦士にあってはならない悪心だったのだ。ドーガ、ウネは心を鬼にして希望を繋ごうとしていたにも関わらず、それが辛いから避けようとしたルーネス一行も見る目はなかった。魔王とニコはそこを付け入って光の戦士を洗脳し、プリキュアの敵として戦わせていたのだ。

シンデレラの世界で偶然みゆきと出会った16～18歳前後の美青年。ニコの仕業でこの世界にやって来た（当の本人は鬼の仕業だと思い込んでいるらしい）。後に魔王の影に憑依されて洗脳。プリキュアの敵として襲いかかる。

竜宮城に向かったなおを待つのは、コウモリの羽を生やした西遊記チームだった。彼らは問答無用でなおに襲いかかる。実はニコが魔王の影を使って彼らを操っていたのだ。

「ルーネス、アルクゥ、レフィア、イングズ！一緒に笑顔のない世界にしよう！」ニコと共に笑顔のない理想の世界を再現しようと企む謎の4人。その正体は魔王に洗脳されたルーネス、アルクゥ、レフィア、イングズであった。ルーネス一行が悪堕ちする原因で最も考えられるのが、「別れの物語展」に展示されていた「ドーガとウネによる戦い」。ドーガとウネは2つの鍵を作るため、光の戦士と戦う事で生み出されるエネルギーを必要としていた。一行は戦いを拒むも、襲いかかってくるドーガとウネをやむを得ずに倒してしまう。2つの鍵を一行に託したドーガ、ウネは肉体を捨てて、魂だけの存在となる。この時ルーネス達は光を取り戻す使命より、仲間の命を優先しようとして戦いを拒んだため、結果的に悪心も芽生えてしまった。魔王はそこを付け入ってルーネス達を洗脳し、極悪四天王として彼らを操っていたことが分かる。仲間が途中から裏切って敵対してしまうのもRPGでは定番だが、ドーガとウネが彼らと敵対したのは単なる裏切り行為ではなく、戦いによって解放されるエネルギーで鍵を作るためだった。ドーガとウネは己の命と引き換えに世界の命運を光の戦士に託そうとしたにも関わらず、彼らは戦いを躊躇っていた。同作品の主人公達の欠点は辛い事や悲しい事があると弱音を吐きやすい傾向がある事であり、これは歴代主人公でも類を見ないケースである。RPGの主人公は例え重い過去を抱えようが、作中で仲間や故郷を失っても弱音を吐く事はほとんどなかったが、ルーネス達は辛いからと避ける弱さを持ち合わせており、これも悪堕ちの要因と言っていいだろう。

「痛みもあって王子様に嫌われてしまいます！」別のシーンはim8752702、im8383616参照。屋敷であかねと出会ったのは、天井にぶつかってしまうほどの巨人の姿をしたシンデレラ。彼女は巨大化した事で身動きが取れず、舞踏会に行けないと嘆いていたのだ。

目に涙をため、怒りを見せる桃太郎。一体何が…!?

「どうして…。こんなひどいことを…」

ニコと和解できて嬉し泣きするみゆきを執拗に非難する光景を目の当たりにしたルーネス一行は激怒し、「これ以上、みゆきを悪く言うな」と彼女を庇った。ルーネス達もみゆきと同じく、ある過ちに悔んでいた。そう、デッシュがオーエンの塔で生死不明になったことや、それでサリーナに怒りを買われたこと。デッシュ、サリーナに謝った光の戦士たちに(im8890242参照)、みゆきは事件の発端は自分だと認め、みんなに謝罪する。四天王として邪魔をしてきたことや、みゆきをデスで殺した事を謝罪するルーネス一行。彼らに庇われたみゆきは「ルーネス達も、自分を責めすぎるとハッピーが逃げる」と説得。しかし、ルーネス一行はまだ後悔が残っていた…。

「何やこれ？」漆黒なドレス、巨大化でキュアサニーに襲いかかるシンデレラだが、打ち出の小槌により元の大きさに戻り、ニコの支配から脱する。魔王の影を手にしたキュアサニーは、主役がダークサイドに寝返る原因が魔王である事を知る。絵本の世界の異変に気づいた牛魔王達(彼らは悪役だが、本作ではプリキュアと協力する)。シンデレラの洗脳が解かれた後、ニコは終わりなき世界に導かせた真の目的を明かす…。im6137455

天井にぶつかってしまうほど巨大化したシンデレラ。そのため、屋敷から抜け出す事ができず嘆いていた。im8383616参照。

やよいの頭部にいた一寸法師。

一寸法師となったあかねを待つのは、大きなガラスの靴…。そこには巨大化したシンデレラがいて、自分がこうなったのはあかねの仕業だと勘違いして襲いかかる。

「逃がさない！」前投稿した暗黒シンデレラはim8536901参照。ニコが使った黒い影に憑依され、闇に堕ちたシンデレラ。更に巨大化し、プリキュア達に襲いかかる。