与える 上から目線 を含むイラストが 1 件見つかりました ( 1 - 1 件目を表示 ) タグで検索
キリコにとってミユキという存在は目の上のタンコブの様な存在であった。 偉大なる祖母と異郷で立身を果たした母や叔母達。 その孫であり、娘であり、姪であるキリコは周囲にとって(色んな意味で)近寄り難い存在であった。 そんな自分にただひとり物怖じひとつせず、常に上から目線で言ってくるミユキはそれまで祖母達の「七光り」で遠慮されていたキリコにすればかなり変わった、いや異質な存在と言えた。 当然私TUEEEE気質の強いキリコは反発し、事ある毎に衝突する間柄となっていた。 だがこの「関係」を少なくともキリコは(彼女自身認めはしないが)実はそんなに嫌がってるという訳でも無く、他者から見れば険悪に見える諍いもそれまでの退屈な日常に適度な刺激を与えるものとして内心楽しみに思ってすらいた。 しかしそんな「日常」は突然理不尽な理由で終わりを告げ、ミユキは姉と共に「魔法界」を去っていった。 そして次に出会った今日という日に出会ったミユキはキリコの知るミユキなどでは無かった。 凡そ「らしからぬ」彼女の振る舞いは当時を知るキリコにすれば到底我慢がならず、ついその舌鋒も鋭くなっていく。