惑星破壊作戦の中止命令は些細な伝達ミスにより正常に処理されなかった。 両陣営は国土の全てと総戦力の8割を喪失して事実上休戦状態となり、 訪れた仮初の世界平和は文明復興時代の900年の間継続した。

UC0075の採用試験での悲惨な事故から４年。 第603技術試験隊による再試験が行われることとなった。 上層部は今回の再試験でヅダを事実上の産業廃棄物にしたかったために開発チームに圧力をかけEMS-04に若干の改修をしたものをEMS-10として提出するよう命じた。 中止命令こそ出されていなかったが実質解散状態だったヅダ開発チームが再び集められた。 しかし彼らはドムの開発で培ったノウハウをヅダにフィードバックすることにした。 リミッターを設けて安全性と操縦性の強化、ドムで成功した土星エンジン・腰部脚部スラスターノズルの採用。 また、むき出しだったフレームに装甲を設けた。 重量増加とリミッターで推進力は低下するが、それでもガンダムタイプに並ぶ数値を出せる計算だった。 チームはこの再試験にかけていた。 というif設定で描いてみました。

砂漠地帯に隣接する山脈 そこを通過する帝国の小隊とそれを偵察するレジスタンス レジスタンスは小隊に配備されていたそのゾイドに驚愕する 「馬鹿な、ワイルドライガーだと？、数日前に帝国から脱走したはずじゃ！？。」 「よく見なさい。逃げたのは白い個体よ、あれは別の個体。」 「どちらにしても、未知数のライガータイプとの戦闘は我々に分が悪い。作戦の中止命令を。」