人を信じる心を武器に、闇に立ち向かったイングズがレッドに洗脳され、暗黒面に堕ちた姿。

「強さ、優しさ、人を愛する心、信じる心を…全部消し去る！」一時的に良心が戻ったルーネスだが、再びレッドに洗脳されて強化された姿。レイプ目に変わり、背中の翼もキュアピーチ並みの大きさに変わる。

「絶望を存分に味わうがいい…！」ドーガ、ウネと戦った後にレッドの魔の手にかかり、暗黒面に堕ちたイングズの姿。他の3人とは異なり、涙の模様が右目の下にある。氷のように冷たい性格で、信じる心を幻想と否定する他、腹の中も超ドス黒く、他者を平気で傷つける卑劣漢。

「プリキュアを倒す！」ドガウネと戦い、エウレカの鍵を託された光の戦士だが、戦いの際に心に闇が芽生えた事をレッドに利用され、暗黒面に堕ちてしまう。絶望に負けない強さ、優しさ、闇に対抗する愛する心、人を信じる心を失い、憎しみに飲み込まれたルーネス達は、サロニアで姿を現す。アルスに怪我を負わせたことに腹を立てためぐみたちは、プリキュアに変身してルーネスたちに立ち向かうも、4人はかなりの強敵だった…。

「なるほど、コレは確かにお前達には祓えんかもな」 『鬼使い』を前に、異世界の日本鬼子（ひのもと　おにこ）…日本Ω鬼子こと『カシマレイコ』は一目で何かを見てとった。 「安心しろ。あのスタンｄ、ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ、あの『繰り鬼』は、お前の言うような『進化した心の鬼』ではない。ただ根源が邪念ではなく『正義』なだけだ」 「正義！！？？」『アカネ』…この世界の日本鬼子は魂消（たまげ）るような声を上げる。 「ま、待ってくれレイコ君！彼はあの力を使って、善良な妖怪どころか芳野さんまで…人間にまで危害を加えたんだよ！？そんな『正義』があるとでも…」 「あるとも」即座に返答されてアカネは絶句する。 「『戦争』ひとつ取ったって、人間は只の人間同士の殺し合いにも『正義』の大義名分を括り付けるだろう？そしてそれを妄信するからこそ、正気の沙汰とは思えない凄惨な殺し合いが出来るんじゃないか？」 「そ、それは…」人類が今日に至るまで延々と誤魔化してきたテーマを、直球で投げつけられては咄嗟に返す言葉もない。 「お前達『ひのもと　おにこ』は『正義の味方』…しかしその実は『人間にとっての正義』の味方だからな」意地悪くレイコは笑う。 「アイツが本気で『正義』と信じる心から生まれた鬼を、討ち祓う事が出来ないのは当然だ」 「では、どうすれば…」 「なに、簡単な話だ」 徒手空拳の鬼神・日本Ω鬼子は『敵』に向かって構えた。 「私達は『鬼』だぜ？貴奴ごときが『正義』なら『鬼』の流儀で…『悪』の力でねじ伏せるまでだ」

人を信じる心を武器に、闇に立ち向かったイングズ。そんな彼も、仲間同士の戦いに巻き込まれた際、口には出さないだけで戦いを拒んでいたため、闇の心も芽生える。そこを魔王に付け込まれ、彼は冷酷非情な美形悪役に変貌。