偉人の言葉 を含むイラストが 2 件見つかりました ( 1 - 2 件目を表示 ) タグで検索

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かわいいのです! かわいい! かわいい 髪サラサラすぎて11

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今回やって気がついたこと→ほっとくと極彩色にしてしまう。ご覧頂有難うございました。  【文】 そして俺は中に浮いた魚のようなパクついた顔をして呆け、切れ長とよく言われる目で空を見つめ続けた。 この視線に距離感は無く、いつまでもピントの合わないレンズの如く揺らいでる。 軋むソファーと時計の歯車だけが音をさせている。時折妙に自分の呼吸が耳に響き、聴いているうちに息の仕方を忘れてしまう。 ショーの合間のほんのひと時。 雇われ導化に自由は無い。 なんて、いい得て妙だろう。 次の出番はアンセルの後だったか。彼の空中ブランコは危険故に魅惑である。 ジャグラーの俺としては彼がブランコに乗りながらジャグリングをしたいから手解きを宜しく何て言われたときは身の危険を感じた。彼は器用な男だ。教えればこなしてしまうに違いない。しかしそれでは俺の商売上がったりだ。 とは言え素直に講師を買って出たのが事実である。導化たるもの一つの考えに囚われる事なかれ。我等が偉人の言葉だ。 彼がブランコしながらジャグリングするのが当たったならば、こんどは俺がアクロバットしながらジャグリングの後にナイフ投げでもすればいい話だ。おや、この考えは中々良い案ではないか。今後の課題にしよう。 装飾された猫の面を被り終え、紅いファーの衣装を着る。闇に紛れた黒アゲハがテントの外を回遊する。美しき赤い月は宵を見事に際立たせる。貴族たちの戯れのショーだ。故に払いもいいものだが、目の肥えた彼らに生半可な演舞を見せれば嗚呼空恐ろしい。 隆々たる身体に直接筆でメイクをする。慣れた手付きで模様を描けば、鏡の前には煌々たる“紅い導化”のお出ましだ。 「ようこそ宵へ。今宵も皆様、危喜たるショーを、ご覧遊ばせ。」 宴も酣(タケナワ)、舞台は終盤、取りを決めるは我、ジャグラー。 決めの台詞を鏡に語り、俺はテントを後にした。 見せ付けよう。 乱舞の炎舞、炎のピン。

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