突然の如月の複製体の出現、そして、あとを追うように現れた、海斗の許嫁であった鮎葉。 　既に死したハズの彼女がなぜここにいるのか。その疑問を問う間もなく、鮎葉は海斗の体の治療に入る。あまりのことに状況を飲み込みきれない如月は、手伝うことも出来ずに見守る事しか出来なかった。 海斗「君が、なぜ……ここに？」 鮎葉「この「彼岸の海」は、死した魂が生まれ変わるために集められる場所。時を経て形となった魂が、新たな肉体を得て生まれ出るその時までを安らかに過ごすための場所なのです。だから、私はここでずっと待っていました。貴方と、再び見える日を」 　そう言いつつ遠くを見る鮎葉の視線を追えば、いつの間にか沈没仕掛けた貨客船が見えるようになっていた。それは紛れもなく…… 海斗「割谷丸……」 鮎葉「あの船で亡くなられた方々の思念が、あの船の形となってこの海に残されている。私のように人の形をとっていくたび、ゆっくりと形を無くし、溶けてなくなるでしょう。海は優しいだけではない、けれども厳しいだけでもない。揺り篭であり、嵐の草原でもある場所ですから」 海斗「……」 如月「！海斗？！」 　突然意識を失う海斗に、如月が呼びかける。 如月「彼に何をしたのですか?!」 鮎葉「眠るように暗示を。長い時間戦い続けた彼にとって、睡眠は最高の治療ですから」 如月「まさか……海斗を「連れて行こう」としているわけじゃ……?！」 　それには答えず、薄く微笑んで背を向ける鮎葉。 鮎葉「何か食べら得るものを作ってきましょう。「この船」は私たちとは違い、外から紛れ込んできたもの。なにか残っているかもしれません」 如月「待ちなさい！私は貴女を、信用できない！」 　完全に死角の背後から掴みかかる如月。しかし、鮎葉は彼女をも超える反応速度でその腕を絡め撮り、まるで巨大な木槌を地面に打ち据えるかのように大振りで如月の体を甲板に叩きつけた。 　120㌔はある如月を、事も無げに…… 鮎葉「……信じていないのは私ではなく、貴女自身の心ではありませんか？」 如月「！」 鮎葉「不安なのですね……彼を失いたくないと」 im4318038＜　　　＞im4482190

非課金でちょくちょくやってます。ところでこのシンデレラ、優しいだけの王子はクソだけど、ガラスの靴は捨てれなかったとかなんとか言ってた気がするが、この子ガラスの靴はいてなくない？事情があんのかな？

愛しいだけじゃ足りないし嬉しいだけじゃ不安だし優しいだけじゃ意味ないし