【タングステン＆アラミド】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「タングステン」は金属元素の一つ（元素記号74）及びクロム族元素に属する希少金属（レアメタル）である。ウォフラムとも呼ばれる。銀灰色の非常に硬い金属で体心立法構造（BCC）の結晶を持つ科学的に非常に安定した物質。金属としては珍しく非常に大きな電気抵抗性質を持っており、電球のフィラメントとして使われていたが発光ダイオード（LED）の台頭によりその需要は減少傾向にある。現在はその硬度を生かしドリル等の工具や戦車用の装甲、対戦車・対艦用徹甲弾（高速徹甲弾、APDS、APFSDS）等に使われている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「アラミド繊維」は「ポリアミド」（アミド結合によって多数のモノマー（単量体）が結合した重合体（ポリマー））をベースにした物質。この種類は脂肪族の「ナイロン」が一般的に知られているが、アラミドは正式には「全芳香族アミド」と呼ばれる。ポリアミド系製品の大手であるフランスの「デュポン」は硫酸に溶かして紡錘する技術を用いる事で高重合度の強度を持つ繊維である所謂「パラ系アラミド」の開発に成功。ラジアルタイヤのタイヤコードや光ファイバーケーブルのシース線、作業服の縫製や防弾チョッキ、ヘルメットの素材として使われている。一般には「ケプラー」の名の方が知られている。「刃牙シリーズ」の「最凶死刑囚編」では五人の死刑囚の一人「ドリアン」が暗器として使用。独歩の左手を寸断したり、ジェットコースターから落下した際の落下防止用のロープとして使用した。