複数の情報源からOTAKU達が前回の「秋葉原」に続いて今度は「池袋」を強襲するという情報が警視庁に入った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本来ならここで公安と情報の擦り合わせを行うべきなのだが、元々公安部と警察は昔から不倶戴天の仇敵の様な間柄であり、しかも先の秋葉原での失態も警察側は公安の調査の不徹底さと情報の伝達の不備が招いたものだとしてより一層の根強い不信感を抱いていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そこで警察は公安を無視して自分達で独自に情報を集め、遂にOTAKU達の次の目的が「池袋」にある事を掴んだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　確かに池袋は都内でも秋葉原に次いでのOTAKU達（腐女子にとってもだがｗ）の聖地のひとつ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかも東池袋にはオタ御用達の老舗店「アニメイト」本店（因みにアニメイトはこの時点で無期限休止状態）がある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だからこそ彼等がここを放っておく訳が無く、実際その様な動きがあるとの情報も多数上がっていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この情報を聞いた警察上層部は前回の汚名返上とばかりにアニメイト本店を含めた池袋の要所要所に警視庁警備部に所属する第１～第４機動隊を主力とする鎮圧部隊を配備し、区内主要道路は所轄の池袋署と周辺所轄署警察官数百名を動員し万全の迎撃態勢を整えていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―――が、しかし「それら全て」がやよい達OTAKU軍の「策」であった。