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真名：虚空蔵 クラス：アーチャー HP：6　MP：13 筋力：0　耐久：10　敏捷：4　魔力：0　幸運：7 基型：瞳 １：焦点 ２：魔眼 ３：凶れ ４：泡 ５：魔眼 ６：過去 いろいろ忙しい虚空蔵菩薩に代わって召喚された、虚空の使いウナギさん。 宝具『虚空・三慧火焔寶剣(アカシャ・プラジュニャー)』は、空の理を示すことであらゆる面倒事を割り切って頑張れるぞ。 『虚空蔵菩薩』 無尽の知恵と福徳を司る菩薩。 大陸では知恵を司るものとしては普賢菩薩の方が人気が高いが、日本においては弘法大師・空海や日蓮宗の開祖・日蓮上人などが「虚空蔵求聞持法」なる秘術によって真理を読み解く思考力と記憶力を手に入れた伝説で知られ、各地で篤く信仰されている。 空海の著書「三教指帰」では、あらゆる古典を学び、あらゆる学問を修めた空海が「日本に伝わってきた学問は、古人の糟粕（のこりかす）でしかない……」と絶望した末に、虚空蔵求聞持法によって虚空の智慧を獲得。自らの考えで真理を切り拓く決意を固めたことが語られる。 知識人が輸入・読解した経典に従うだけではなく、日本独自の仏教解釈が仏に許されるようになった重要な一幕であった。 『うなぎさま』 うなぎは虚空蔵の使い、あるいは虚空なる「知恵」が化身した姿とされる。虚空蔵菩薩への信仰が根強い地域では、うなぎを食べることを戒める風習が残っていることもある。 ただしこれは日本ローカルな信仰。なまずが地震を司り、うなぎが洪水を司るとされた時代、空海が各地を旅して治水を成していった。そこから虚空蔵の力で洪水が解決したという伝承が生まれ、虚空蔵・洪水・うなぎに繋がりが出来たと言われている。 一方ポリネシア圏では、うなぎは神の化身だから食べてはいけない、うなぎは女神の好物だから人が食べてはいけない、とする伝承が分布している。うなぎ信仰のルーツをこちらに取って、仏教とオセアニア神話が日本で合成されたと見る向きもあるが、どちらにせよ虚空の使いうなぎさんは「日本独自の仏教観」の始まりを告げるものと言える。