前世 記憶 夢 を含むイラストが 3 件見つかりました ( 1 - 3 件目を表示 ) タグで検索

<<前の20件 | 1 | 次の20件>>
絞り込み: 一般 (3)  |  春画(R-15) (0)  |  すべて (3)

ボーキ上乗せは許可で キュアマカロンを見て

閲覧:1000 コメ:2 クリップ:0

矢矧はそういう無神経 続きを頼む…

閲覧:669 コメ:2 クリップ:0

「長門さんはまだ寝ないんですか?」 「もう少しだけ起きている」  就寝時間が近くなり、明石が去った後でも長門は起きている。自分は寝ようとして布団を被ると長門に話しかけられた。 「酒匂、聞いて欲しい話があるんだ……聞いてくれるだけでいいんだ」  長門が弱気な口調で言うと、自分が返事をする前に話し出していた。 「前世で死んだ時の記憶が夢になって繰り返し出て来るんだ……核実験の標的艦になって。一瞬真っ白になると他の者たちが燃えがって苦しみながら死んでいった。次は自分の番だと思うとただ怖かった、最初は覚悟を決める事が出来たが時間が経っていくにつれて上っ面の覚悟が剥がれていき、私はこれから死ぬと思うと恐怖が増えていくんだ。そして二回目の爆弾投下の時に体が抉られていき、痛みがじわじわと感じた後に力尽きていくんだ……」  気付けば自分は涙が出ていた、体が感情に乗っ取られたかのように抑える事が出来ない。 「酒匂……無理に同情して泣かなくても」 「長門さん……酒匂もその標的艦になって、その時の記憶が何度も出て来るの。丸っきり同じでは無いけど気持ちは痛い程分かるよ」  布団から起き上がって流れ出る涙を手で擦っていると長門が急に自分抱きしめると大声で叫んで泣いた、自分も支配された感情に身を任すように涙を流して長門の背中に手を回した。  泣き止んで気持ちが落ち着くと自分は一つの質問をした。 「長門さん、明石さんが自殺したのでは? と疑っていたの。それはもう夢を繰り返し見るぐらいなら死んだ方がいいと思ったからなの?」 「そうだ、あの夢を見て衝動的に飛び降りた。情けないな」 「そんなこと無いよ、私も沈んで死んでいればよかったと思ってたもん。矢矧ちゃんに相談してもそれは自分が弱いからと言われて! 強くなろうとしてもまた同じ夢を見て! その度に自分は弱いからなんだと思って」  突然長門は自分の頭をやさしく撫でてくれた。 「酒匂は弱くなんかない。あの夢を克服しようとしたんだろ? 私なんかただ怯えてただけだ、酒匂は私よりもずっと強いぞ」  自分の痛みが他の人に理解される事がこんなに幸せに感じられるなんて考えもしなかった。頭を撫でられる感触がとても心地いい。

閲覧:236 コメ:0 クリップ:0

<<前の20件 | 1 | 次の20件>>