ブルースカイの外交官僚であるミユキも「その存在」に関しては当然「知っていた」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　王国公文書の中でも「※超極秘文書（スーパートップシークレット）」に位置する国家最重要機密公文書に記録された約300年前に木星圏で行われた「作戦」とそれに投入された「それら」の事を。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※国王、王位継承権第２位以上、王国三役（執政議長、議会議長、法務長官）、外務大臣並びに副大臣（在日大使のミユキがこれに該当）以外に閲覧不可であり永続的に公的開示はされない極秘文書。外部へ持ち出しや流布、拡散した者には最悪極刑が課せられる場合もある。本来ならば口外タブーなのだがこの時のミユキは冷静な判断が出来ていなかった。まあかれいや常任理事国の首脳達にはある程度認知する情報ではあったし逆神達もそこまで口が軽く無いので一応機密は保たれているとは言えなくも無いのだが―――

「ここ」で逆神は「彼女」にも「了解」を得ようと問い掛ける。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アンアンの直属の「上司」でありヒメルダに信任された「外務副大臣」兼「駐日特命全権大使」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そしてこの「事件」を引き起こした「元凶」である「彼女」に。