消費者諸君！今や君たちの味覚は「甘い」「辛い」「酸っぱい」程度の貧弱舌に堕落している。堕落したメディア共がタレントやリポーター等に野菜を食わせて『んっ！甘～い』等と言わせている。「甘いもんが食いたかったら、果物を食らえ！」と我輩は叫びたい。人参は人参臭く、トマトはトマト臭くなければ野菜じゃない。これらは諸君の責任では無くて親の責任であるのだが、賢明な諸君は貧弱な味覚を他人のせいにしてはいけない。今こそ「味覚革命」「味覚ルネサンス」を興す時である。 殆どの野菜はかつて野生であった。それを人類が長い年月と努力を重ねて品種改良を施し現在に至る。しかし、美味しくて安い野菜を手に入れる代償として「農薬」や「化学肥料」が必須となってしまった。それらは、厳しい検査により「安全安心」と謳われているが、この「安全」も原子力発電の「安全」と一体どこが違うのであろう。ミツバチが大量死している原因もこれらにあるという説もある。 しかし、「自然栽培の野菜」とスローガンを掲げても、品種改良された現在の野菜を農薬や化学肥料に頼らずに育てるのは極めて困難である。 そこで、新たな選択肢として品種改良されていない野菜、「Wild vegetables（野生の野菜）」を選択し喰らう事が、前出の「味覚革命」「味覚ルネサンス」の第一歩になると、吾輩は強引に結論付ける。 諸君が真っ先に成すべき事は、「Wild vegetables（野生の野菜）」の代表である「クレソン」を喰らう事である。幸運にも吾輩はクレソンを栽培している。さあ、一緒に「革命」を「ルネサンス」を興そうではないか！