画像は前がA型、後方がB型 豊敷讃連邦陸軍[FYA]の中戦車。 世界戦争中期における国防大計画に伴って計画・開発された中戦車である。それ以前の多砲塔型戦車から変わって中央諸国的な技術を多用した設計をとり、特にマレント王国のCrescent中戦車を参考にしている。ただ、車体はCrescentよりも二回りほど大きく、中戦車というよりは重戦車に近い外観となっている。構造においては、過去の垂直面を多用した物とは変わって傾斜部分や曲面を取り入れた設計となっており、従来の戦車と比較して高い避弾経始を持つ。また、車体正面や車体側面などの主要部分においては装甲厚を厚くしており、高い防御力を持っている。その反面砲塔や車体の上面は軽量化のために装甲厚はかなり薄くされている。主砲は連合各国の中でも口径の大きい85mmを採用した。完全な自国設計とする予定であったが、当初計画していた貫徹力を確保できないほか砲閉鎖機やそのほか各部品が小型化できないためソニアン社会主義共和国から輸入した野砲を参考に設計された。 世界戦争中期のリュン島上陸阻止作戦やハムルグ市街戦にて運用され、ヴァルスチヒ帝国陸軍の戦闘車両に善戦した。中央諸国における戦いでは支援目的では数十両程度が投入されたほか、数両が法制国クディル自由国防陸軍に供与されている。 種類としてはA型,B型,C型があるがそのうち製造されたのはA型とB型で、C型は試作で2両が製造されただけであった。A型は砲塔上左右に突き出すような形で測距儀があるものの、B型,C型においては砲塔右側にのみ取り付けられている(画像参照)。設計変更の影響でB型の方が若干大きいほか車体構造(特に前側)が大きく異なる。実質ほぼ別物である。後期型では増加装甲が取り付けられている(A型B型両方。画像内ではB型のみが後期型)。