「人住まで　鐘も音せぬ古寺に　狸のみこそ　鼓打ちけれ」 ★阿求日記リスペクト→http://d.hatena.ne.jp/amateru/20130520

力持ちで有名だった赤頭さん、仕事の途中で休憩していた古寺に、見慣れない小僧が現れた。 　見るとその小僧は、片手の指一本で釘を抜き差ししている、赤頭さんも挑戦してみるが、人間離れしたその技は到底真似することはできなかった。 　このことを赤頭は村の仲間や弟子たちに語った。 　それから月日は流れ、赤頭は亡くなった。赤頭の弟子たちは、赤頭の力を借りようと墓参りに訪れた。 　墓参りから帰ろうとしたその時、弟子の一人が肩にとてつもない負荷をかんじた。これはきっと赤頭の仕業に違いないと、死してなお力を示した赤頭は妖怪のような物だったのかもしれない。 　妖怪図鑑に堂々と名前ありで紹介されている赤頭さん、小僧の能力はかなり目を見張るのに、小僧には名前がないという、赤頭さんに全部持っていかれてる小僧がナサケネェナ！