てか、描いた人らがいたから続けてしまったｗ 【裏話】お面被ってるの。塗り残しじゃないよ。雨がっぱは魂を介錯した時に返り血的なものがかかる(って設定)だからです。鎌の柄はしなりやすい素材。 とりあえず、帰ることにした。すると、雨がぽつぽつと降ってきた。傘など持ってるはずがない。まったくもってついてない。 「あのさ・・・」 後ろに向かって話しかける。 「何ー？」 自称死神が返事をした。 「あんた、ホントに死神なの？」 「死神ですよ？」 「じゃあ、それを証明して」 「んー・・・難しい注文だねぇ。注文の多い料理店だねぇ」 「・・・」意味が分からない。 「んー・・・たとえば周りが私に気づいてない、とかじゃだめ？」 「そういえば・・・」 先程から何人かすれ違うが、このヘンテコな生物に見向きもしていない。 「あとは何かあるかなー？浮いてるとか、足がないとか？」 「え？」言われるまで気づかなかった。 やつには脚が、なかった。 「あとはー、憑かれた者は髪の毛が全部白くなるとか？」 「・・・嘘」 反射鏡に自分の姿が映るように立った。 「・・・」我が目を疑った。 真っ白だった。 「まぁ、一応、周りの目が気になるみたいだったから、周りからは黒く見えるようにしておいたよ」 やつはケタケタと笑った。 「・・・」こいつは、本当に・・・死神なのかもしれない。 「死神」 「ん？」 「名前、なんていうの？」 「名前？んー、名前ないんだよね。識別番号で呼ばれてるから」 「識別番号？」 「うん。死神に個性は必要ないって上の考えで」 「はぁ」 「名前つけてよ、まいちゃん」 「なんで私の名前――」 「そりゃ死神ですから」 やつはまたケタケタと笑った。 しばらく考えた挙句。 「ナナシノ」 「ん？」 「名無しの権兵衛だから、ナナシノ」 「名前っぽくないね」 「だって、権兵衛って柄じゃないし」 「あそ」【たぶん続く】