如月と不知火の戦いは激烈を極めた。 近接、遠距離共にスキのない武装の不知火。機動力を活かしてヒット&アウェイを繰り返す如月。両者の実力は完全に伯仲し、削り合いのような駆け引きが続く。 だが、内心不利なのは不知火だった。最新の義体、最新の装備で固めてなお、如月を捉えきることが出来ない。どれ程追いつめようと、如月は最小限の動きで攻撃をかわして影響圏から離脱してしまうのだ。 如月「一つだけ教えて、不知火!貴方だってこの60年を後ろ盾もなく過ごしたわけではないはず!あなたの後ろにいるのは誰?!」 不知火「それを知ったところでお前にはどうすることもできまい!!」 如月「では、貴方が固執する「第4の封印」はその後ろ盾が求めるものなの?!」 不知火「世界を正常に戻すため、それはどうしても必要なのだ!!」 不知火の一撃が如月をかすめ、彼女の艤装パックを貫通。強制パージして誘爆から逃れつつ、如月も反撃のフォノンショット。 不知火もまたその一発を交わしきることが出来ず、炸裂したフォノン弾が艤装を破壊。両者同時に倒れ込み、即座に立て直しつつ近接武器を展開する。 如月「貴方をそこまで駆り立てるものは一体……?!」 不知火「それこそ、お前の知ったことではない!!!お前さえ、いなければ……っ!!!」 不知火（そうだ、如月……お前さえいなければ、私は……「あの人」の処に、いられたのだ!!!) 少女たちの戦いは続く。