【第二海堡】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　千葉県富津市は千葉県南端の富津岬沖に存在する人工島。因みに「第一海堡」はやや富津岬寄りに、「第三海堡」は神奈川県横須賀市の観音岬沖に在る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「海堡」とは海上に人工的に造成した島に砲台や駐屯施設を設けた所謂「要塞島」の事であり、現在「南沙諸島（スプラトリー諸島）」や「西沙諸島（パラセル諸島）」の岩礁や砂洲を埋め立てて人工島を「建設」し「自国領土」と嘯いている「某国」のそれとは違い、ゼロベースから埋め立てて作る「完全な人工島」である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明治から大正にかけて帝都東京の海の玄関口である浦賀水道に防衛目的で建設されたのが先述の三つの海堡であるのだが1923年（大正12年）の「関東大震災」で第二及び第三が甚大な被害を受け、特に第三は全体の三分の二が破壊され水没する事態となり除籍処分となった（現在は事故防止の為大半を撤去。一部が漁礁として利用されている）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　殆ど被害を免れた第一と幾分の被害を受けた第二はその後も若干の修繕を施され「太平洋戦争」期に再び防衛拠点として利用されるも終戦と共に連合軍によって無力化の為の爆破処理されたその後は第一が財務省、第二が国交省管轄となり現在第二の方は消防演習場としての運用や観光資源として活用されている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただこれらの存続に安全上の理由から撤去を望む声もあり、海運関係や元東京都知事で自身もヨットマンである「某作家先生」から苦言が呈されている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これらの意見に対し国や官庁サイドの意見は「元要塞だけあって非常に頑丈であり、また深度の深い場所に作られた事もあって完全撤去は難しい」との見解を示している。