現役であったＴＶシリーズ初の試みとなった50の歴代チームからなるオールスター軍団の「50」から続く逆神との様々な騒動により結果その「地位」をブルースカイの姫に譲渡する事になった「彼女」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近年では自陣営の利害や保身にのみ働くまでに堕した昨今の「ナンバーズ」には珍しい「平成」や「令和」の先達達を思わせる責任感と勤勉さでシリーズに寄与した稀有な存在であった。

　彼のちからを見た人は、彼を「天使」と呼ぶ （そのことに対し、己を指して天使とするのは誤りで、 呼ぶのならちからや天命が当てはまるのだとし、 己は堕したものだと話した）。 それは彼を見る者によって見え方が異なる非物質的存在であるが、 多くの人の目　　彼がいうには心には、眼を持ち3対の光放つ翼に見えるのだと。 霊感の強い人間にはまた、絡みつく蛇たち、様々な色を持つ炎、 掌に眼のある6つの人の腕に見えることもあるという （どのイメージでも彼とともに光が見えるのだという。 その光は何なのか？と彼に訊ねると、何も言わずに上方を指差した）。 それらは心を通して見なければ確認することは出来ないらしく、 鏡や写真、水面などに映るということがない。 これには例外があり、観測者が彼の力を（そのように）見たいと思った時、 それらの映された何かの中にも見出すことが出来るのだという。 つまり、彼のちからとは見えるその場やそこに存在しているのではなく、 見るものの心と彼の中に同時存在し、私達はその片面を見ているのだと。 　 　　　　　　　 　　　　そのことを彼は、ちからは形質に宿るものではないといった。 　　　　それ故に心があるものにこのちからは現れて、欲するものに（見合った姿で）与えられると。 　　　　それらはなにかである必要のないものなのだといった。 　　　　　　　　 　　『彼についてのメモ 訳：複写』一部抜粋 モデル→im10796114

北の地より、聖霊は眠りから目覚め、堕した身は天を目指す。遥かなる上へ、楽園《エデン》たるアルビオンに回帰するため。 Twitter: https://twitter.com/kumanelico