魔女の少女が飛び去ってしばらく彼女が視界に捕えられなくなってから、数刻程度だろうか暫くぼうっと空を眺めていると、背後後方から疾風の如き風が突き抜けたのだった唐突の事に驚き、目を瞑る風に飛ばされてしまわない様に、足に力を込めた……その時「あやややや？」唐突に、すぐ頭上で声が聞こえたのだ声のした方を見上げると「見掛けない顔ですね？人間さん？」背中から、烏のそれと見紛う、真っ黒な羽を生やした少女が、私の頭上数メートルの高さを滞空していたのだ先程の魔女とは違い、明らかに異形の姿見をした彼女を前に、情けなくも委縮してしまい、声が出てこない気を抜くと、その場にへたり込んでしまいそうだしかし、彼女はそんな私の様子に気が付かなかったのか、彼女はへらへらとした笑顔を作る「初めまして。私、清く正しい射命丸です」そう、彼女は私に語り掛けながら、地へと降り立ったその時、揺れる彼女の二つのたわわな果実が視界に入ってしまったのは仕方ない事だろう私の中で文は巨乳ロリコンキャラ

逆神はこの場を連れ立つ他五名とこの場に残る者達に今一度気を引き締める様に檄を飛ばす。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それは皆に対してのものであるのと同時に自分自身へ向けてのものでもあった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これはある意味「結果」の定まっているいつもの「プリキュアショー」でも無ければ今まで相対してきた数多の猛者達との「戦い」とも違う。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　起源となった「当人」ですら想像だにしない正に得体の知れぬ「怪異」という存在が相手なのだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明確な「意思」を持たぬ「歩く移動災厄」そのものだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな未知の存在とこれから相対するというのだから気を抜けば委縮しがちな心に発破のひとつも掛けてやらねばさしものナイトメア社長と言えど拳を突き出す勇気すら持てなくなりそうだったのだから。

その瞬間、場の空気が変わったのをつぐみとセイレーンは感じた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　先程とはまるで次元が違う。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まるでこの空間そのものが逆神と一体化してるかの様に空気に彼女の怒り、いや殺意が満ちていくのが分かる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人よりも獣の血と属性を持つ二人はそれを本能的に察してしまった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　辛うじて立っていたがセイレーンは間近で殺意の覇気をまともに受けてしまい完全に委縮してしまっていた。　　その彼女よりもハーフであるつぐみにしてからか気を張っていないと気圧されかねなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　内心つぐみは目の前の少女をさぞ呪った事だろう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「なんて余計な事をしやがったんだ、このバカが！」と思わず口走ってしまいかねない位に。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だがこれではつぐみはその目の前のバカよりも先に隣の主君を「どうにかしないといけない」事になる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかしそんな事彼女が望む筈が無い。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　例えそれが自身の存在意義であったとしても。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな部下の懊悩を知らぬ逆神は今にも相手を喰い殺しかねぬ勢いで今の自分に精一杯の「虚勢」を張った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「だったらやってみろォ！　この私を！　この地上最強の逆神様を斃してみろよォォォォォォォォ!!!!」