平松晶子 を含むイラストが 651 件見つかりました ( 161 - 180 件目を表示 ) タグで検索
だがこの少女はそんな彼女の考える事など、取り得るであろう行動など当の昔に「予測」していた。 そして当然の如くそんな彼女の更に「上」を行く「対抗策」を既に「取っていた」。
少女は強いる。 彼女にとっていずれも過酷でしか無い茨の「道」を。 それも「それ」が恰も彼女の「責任」であるかの様な言い回しで。 本来ならこんな「理不尽」な「強要」など到底受け入れられるものでは無いのだが、現在この教室に張られた「結界」のバフ効果によってその「理不尽」を少女は通そうとしていた。
そう、あゆみの腰にある「それ」を真に「開放」する為にはどうしても必要な「鍵」が必要となる。 その「科学」は元より「化学」、そして「生物工学」の粋を凝らして生み出された「それ」こそがその「ドライバー」を解き放ち、装者に強大な「力」を持つ「存在」に「変身」させる為に絶対に必要な「代物」なのであった。
だからこそあゆみは自分へ絶対に手を出さない。 いや、出来よう筈が無い。 最早「それ」すらも彼女にとっては織り込み済みの「確定事項」であった。
そうして彼女は漸くに「此処」まで来た。 「此処」まで来る事が出来たのだ。 最早今更後には引けなかった。 引くつもりなど毛頭無かった。 例え何を犠牲にしようとも彼女はもう「前」へ進む事だけしか考えていなかった。
今この教室に張り巡らせている「結界」はキリコや「スマイル組」を同時に封じる程に強力な代物だが、それでもより強力な「精神」を持つ「存在」であるならば今ぐりあ達が知覚している「対抗心減退効果」すら捩じ伏せて無理やりにでも術者であるミユキに抗する事は強ち不可能では無い・・・筈である。