春夏秋冬 ラーメン を含むイラストが 1 件見つかりました ( 1 - 1 件目を表示 ) タグで検索

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「ありがとうございましたー!」美容院に入る前の自分と、美容院から出てきた自分を比較してみよう。大分『髪を切った』ではないか、首筋をなでる風が何とも気持ちよい。「……ぁ」しかし、本日の私は非常に運が悪い。毎朝つくっている食事では、卵焼きをかなり焦がしてしまったり、外では靴の裏にガムがくっつくなど。……美容院での接客も、もう少し静かにしてほしかった……。「ラーメン行こ」昨夜は見たいテレビ番組があったため、少々寝不足気味なのだ。私は目を擦りながら、ガンガン冷房の利いたいつものラーメン屋の暖簾をくぐった。…………まるで指定席の如く、案内されるのは冷暖房の真下。「!」春夏秋冬関係なく、その席は冗談ぬきに凍死しかけるほど寒い場所で、このラーメン屋に来るたび私はその席に連れていかれるのだ。「寒い……」やっぱり凍える! ……このとき、私にとって不運だったのは『髪を切った』ことだろう。気を抜けば、容赦なく襟首から持っていかれる。常々思うが、この店の従業員たちは確信犯じゃないのか? 私が嫌いなんじゃないのか?「お嬢ちゃん、いつもの醤油でいいかい」手拭いをぐるぐるねじった鉢巻きが特徴的な店長のおじさんが出てきた。もちろん私は店の常連なので頼むものも一貫している。「はい」このとおり、たった一言で済むわけだ。……それにしても、注文の品が来るまでこの拷問に耐えなきゃいけないのか……。「……」私は考えた。この店では、冷房の真下を『死刑台』か『冷蔵庫』と呼んでいたりしてないか、と。『あいつ、無職だぞ。働いているやつの気も知らないで!』なんて不服を抱き、嫌がらせをしてるのでは。(好きでニートになったわけじゃない……!)心の叫び。「はいよ、醤油」「!ごめんなさい!」「!? なんだい、いきなり」……あ、つい声に出てしまった。どうしよう……。「いや、その……」言葉に詰まる。どんよりとした空気は、油のにおいが混じった、とても不味いものに感じられた。お互いが無言のなか、先に口を開いたのは……「あ! そういやチャーシュー抜きだったね! ごめんごめん!」そう言った店長はそそくさとラーメンを厨房に持っていった。……。(助かったぁ~……)しかし、安心するのはまだ早い。次にラーメンが出されるまで、また寒さに「はい! ごめんね、醤油ラーメンだよ」耐えなくていいね。早かった。

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