海斗「前面に展開する敵艦隊を突破、その後方に位置する重要標的を破壊、敵勢力を撃滅する!! 敵からの激しい抵抗があるものと思われる、総員、気を引き締めてかかれ!! BOYS'ｎ GIRLS!! SALLY GO!!!」 「「「K.I.G.!!!　VAMOLA!!!」」」

如月「……氷華国中枢へ突入した海斗達からの連絡が途絶えて、既に2時間……他の4海域の形成が決まりつつある中、そこだけが把握できない…… 　一体、何が起こっているのだろう……海斗たちは、突入した皆は無事なのだろうか……今すぐに彼の元に行きたい。けれど、私の我儘で持ち場を離れるわけにはいかない……どうしよう?」 ???＜迷う必要などどこにもないだろう、何を躊躇う?娘よ＞ 如月「？！この、気配……ユーライア?」 ???「汝を縛るものはなく、汝の意志は繋がれていない。ならば汝は自由であるべきだ＞ 如月「跪いて……まさか、私に「乗れ」と?連れて行ってくれる、と? ……どうして、貴方は私達に、そこまでしてくれるの?貴方はこの地球を護る事が指名のはず……私達人間の行いが、この星を汚染し破壊している側面を見ても、本来なら私達を滅する事こそが貴方の役割のはずなのに……銀千代のような人間はいくらでもいる、同じ様な存在がまた生まれないとは限らない、それでも……?」 ???＜それは答えなければ伝わらない事なのか?私はもっとも単純かつ確実な方法で、私の意志を示しているつもりなのだが、それではだめなのか?＞ 如月「……そう、答えるるまでもないね……貴方は、何よりも誰よりも、人間を愛している。そして、人の善意を信じているのね……貴女がその心を失っていない以上、私達が自分で存在意義を放棄するわけにはいかないのよね……」 ???＜君は人のために十分に尽くしてくれた。今位、君自身の意志に尽くしても誰も文句は言わないさ＞ 如月「？」 ???＜さあ、願いをいってごらん。叶えてあげよう、我が娘＞ 如月「……わかったわ。お願い、ユーライア。私を海斗の元へ連れて行って」 　最も尊い願いを叶えるために、その龍は飛翔する。 Before　　im6401805 　

海斗「……」 乱　「……」 乱　「あの、お義父さん」 海斗「まだ早い」 乱　「あ、すみません、総司令」 海斗「まぁ、いいんだがね……それで、どこまでいってるのかな?」 乱　「誓ってBまでです」 海斗「いずれは、という事だよね?」 乱　「相談して決めたいと思っています」 海斗「そこはお許しが出たら、と言ってほしかったな」 乱　「しかし、お義父さん」 海斗「まだ早い」 乱　「……すみません」 海斗「君を信じてないわけじゃないが……こちらにも気持ちの整理というものがだね……」 乱　「それは重々、承知しております」 海斗「君がいない間の奈月の嘆き様を見るにつけ、残酷な事実を呪ったものだが……戻ってきてくれて嬉しい反面、複雑なものだね」 乱　「申し訳ありません、完全に僕の力不足でした」 海斗「俺達の仕事の上では無縁ではいられない、仕方がないさ。だがね、乱君……想いが強ければ強いほど、痛みも増す。俺はその痛みを幾重も強いてしまった身だからわかるが……君も同じ痛みを、これから先奈月に強いていくことになる。そして奈月からも同じ様に強いられる……その重みを、痛みを、背負っていく覚悟はあるのかな?」 乱　「全然ありません。僕一人ではきっと、どうすることも出来ないでしょう。だからこそ二人で、お互いに支え合っていきたいんです。僕には奈月が必要なんです。そして奈月も同じ想いだと、それは自信を持って言えます」 海斗「……わかった。二人の交際を前向きに考える事にしよう」 乱　「ありがとうございます、お義父さん」 海斗「まだ早い」