私見を述べる を含むイラストが 2 件見つかりました ( 1 - 2 件目を表示 ) タグで検索

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佐久良はあくまでも間近に居る者として自分の私見を述べる。                                                  先程「嗤う」という感情を表した「奴」であったが、その「行為」にどこか自分達の「それ」とは異なる、何か「不自然なもの」を佐久良は感じた。

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…あの時を境に、鈴懸さんが忽然と姿を消した。それに呼応するが如く、僅か数日で「白装束の幽霊を見た」という噂が囁かれ始める。その為、私たちは急遽旧校舎の部室に集まり、今後の方針について協議する流れとなった。「…怪異は洗面所、踊場、廊下、教室と、神出鬼没。唯一の共通点は目撃された際に泥を残していくこと…ですか。如何せん情報が少なすぎますね。時に日向さん、鈴懸さんの行方は?」「お手上げよ。あれ以来、誰も彼女を見ていない。まるで、神隠しにでも遭ったみたい」すると、五百旗頭さんが何故か苦い顔をして問うてきた。「…それって、異界に連れ去られたってこと?」「おそらくね。でも異界と繋がっている場所が分からなければ、手の打ちようがない。厳しい状況よ」現状の難しさを共有した私たちは、自然と黙り込む。そうして、暫しの時が流れた後。「……鏡の国」椅子の前脚を浮かせ身体を揺らしていた五百旗頭さんが、ボソリと呟いた。「え?」気になった私は聞き返す。「…あのさ、鏡の向こう側の世界に迷い込むっておとぎ話があるでしょ?それと同じかなって」「でも、教室や廊下に鏡は無いわよ?」私が咄嗟に矛盾を突くと、確信がないのか、彼女は再び考え込んでしまった。「“姿を映す物”を鏡に含めるなら、どうでしょうか?」そこに不死原さんが、仮説を補完する形で私見を述べる。「…推論の域を出ないわね」懐疑的な態度を崩さない私を見て、不死原さんはその場に立ち上がった。「論より証拠ですよ。ほら…」何かに感付いた彼女が、窓ガラスを指し示した時。…一年前に見たあの怪異が、フッ、と、通り過ぎて行った。「…マジ?」言い出しっぺが思わずそう口にするのだ。私が驚かない訳がない。「もう議論の必要はありませんね?鈴懸さんの事を考えるなら、行動は急いだ方が良い。…いざ、敵地潜入と参りましょう」“物置の魔女”が口を歪めてそう締め括ると、会議は呆気なく終わりを迎えたのだった。次→im10702519前→im10691569最初→im10672240

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