第二のスタート を含むイラストが 1 件見つかりました ( 1 - 1 件目を表示 ) タグで検索
フェリーあけぼのは大島運輸(現在のマルエーフェリー)で運用されていた6500t級貨客船です。 1989年に就航して以来、鹿児島航路を生業として運行されていましたが、後輩の配置転換と後継船の就航により、2003年に引退しました。 その後の彼女の運命は、非常に数奇なものとなります。 日本での役目を終えた彼女は転売に出され、新しい職場で第二のスタートを切ります。 しかし、彼女の新しい主人は韓国の清海鎮海運……そう、後にセウォル号の大事故を引き起こす事になる運航会社だったのです。 あけぼのは買い取られた後すぐに客室と積載量を増加させる改装を受けます。この時点で、改装内容は後に買い取られてくるフェリーなみのうえと全く同じもの……彼女もまた、いつ転覆するかもわからない爆弾を抱えていたことになります。 幸か不幸か、セウォル号転覆の事態を受けて清海鎮海運は事実上倒産。どうにか生き延びた彼女も行き場を失い、いったんは素性も明らかではない企業に安値で買いたたかれてしまいます。 そんな彼女が、なんと里帰りをするチャンスが巡ってきました。 新潟市が新規にロシアとの間に設置する航路のために彼女を購入したというのです。実現すれば、彼女は日本から韓国へと売られた後、また日本へと売られ戻るという何とも微妙な背景を持つことになります。 しかし、この話が持ち上がったのは2015年前後。すでに草臥れ果てていた彼女は満足な速度を出すことも出来ず、日本へと向かう途中でも息切れしてしまう始末。結局、購入の話は流れてしまい、現在彼女は行く先もなく韓国へと引き渡される模様です。 すいまじでは、フェリーあけぼの(黒)とオハマナ(黄)、それぞれ別の存在として登場します。 オハマナはセウォルと同僚、あけぼのはナミちゃんやありあけと同僚という間柄になります。