米山 を含むイラストが 17 件見つかりました ( 1 - 17 件目を表示 ) タグで検索
轟音を響かせ舞い降りた「それ」に親衛隊の兵士達は動揺のあまり思わずくす子を落とし掛けてしまう。 不意に態勢を崩され悲鳴を上げそうになるくす子。 しかしそこに透かさずその黒翼の主が両手を伸ばし彼女を優しく受け止めた。 歴代ピンクキュアでは比較的高めの身長であるにも関わらず難無く彼女は抱き抱えられる。 ??:「大丈夫かい、シニュリータ?」 く:「あ、あの………………っ!」 女………いや女の子の声、だった。 声の感じから多分自分の現役時代と同じ中学生位………だろうか。 まだ微かに幼さの残る声色の響きからそれだと分かる。 だが同時にハッキリとした違和感もあった。 緊張感の欠片も感じられない一見軽薄そうな口調の中に堂々とした自信と言うか、確固たる「強さ」の様なモノもあるのだ。 「これ」は生半可な事で身に付く様な代物では無い。 何年にも渡って相当な場数………いや修羅場を潜り抜けた者の体にのみ染みつくモノだ。 それも十年、二十年どころでは無い。 「それ」はまるで幹の桁外れに太い古い大樹を思わせる「年季」をくす子はこのか細い「救済者」に感じていた。
高々と手荒く天に掲げられる彼女。 そして兵の一人が徐に一本の槍に持ち替え彼女の首筋にその切っ先を当てる。 その光景は遠き時代にとある聖人がゴルゴダの丘で磔刑に処された光景を彷彿とさせるものだった。 「対話」によって四肢の神経を麻痺させられ抗うどころか身動き指一本動かす事が出来ない彼女。 其の胸中や無力である事の怒りか、或いは苦しさか。 はたまた無慈悲に突き付けられた絶対的死への恐怖か。 「お前はどんな醜い表情を浮かべてくれるのだ?」 そう黒々とした負の愉悦に思わず顔を綻ばせそうになる破滅の王はその顔を拝んでやろうと少し身を乗り出し気味に彼女の顔を見た。 だが次の瞬間、少女はその目に「信じ難いもの」を映す事になった。
遥か、遥か、遥か、実に遥かなる道程を経て、彼女は「ここ」までやって来た。 そう、総てはこの日の為に。 総てはこの時、この瞬間の為に。
くす子を抱き抱え、微笑みを浮かべながら悠々と上昇する謎の少女。 それに驚きと、それ以上の憤りの表情を浮かべる逆神。 地を見下ろす者と天を見上げる者ふたり。 今、再び逆転した立場となり逆神は激しい怒りと殺意を少女に剥き出さんばかりだった。
【声帯十字陵事件】 ▽ 後日会話にも出る予定である逆神に纏わる事件で「プリキュア50壊滅事件」と同時期に起きた一大事件。四百数十年前にこの場に居るやよいが主犯格として起きた所謂「バベルの籠城」や四葉と海藤の私設軍隊によって東京を中心に起きた所謂「四海戦争」などで度々壊滅的被害を受けた全世界のオタクのメッカ「東京ビッグサイト」は日本政府の湾岸エリア復興事業の言わば象徴的存在として再度の復活を遂げた。その一環としてほぼ数十年ぶりにこの地で伝説の同人イベント「黄瀬ケット」が開催される予定―――であった。しかし突如現世に現れ全世界に対し敢然と宣戦布告をした逆神は配下の者達や扇動したシンパを使って関東各地の難民キャンプや外国人コミュニティ、果ては刑務所を強襲。それらと共にビッグサイトを破壊する。更には撃破したプリキュア50のプリキュアや引退した元プリキュアをも拉致し、「運動組」の米山くす子(キュアエクストリーム)の様に靡かなかった者を動員しその跡地にピラミッドを思わせる巨大建造物を建築する。それこそが逆神が「ラビリンス」の技術陣を拉致してまで設計、建築を強要させた超巨大音響兵器「声帯十字陵」であった。逆神の「対話」の力を何万倍にも増幅させ、更にネット回線を通じ世界中をもターゲットにする世にも恐るべき、いや悍ましきこの悪魔の兵器は完成すればこの星は確実に蹂躙され、逆神が望む「未来」と化していた事であろう。
最近配布された「Sea Breeze」のモーション(アイマリンプロジェクト)向けのカメラ&リップを後日開催されるMMD杯ZEROに配布動画をあげる予定です。 ちなみにカメラモーションとPVのためのモーション改変はすでに終わらせてますので配布をお待ちください。 アイマリンプロジェクトvol.5 第1弾「Sea Breeze」 MUSIC VIDEO Character Voice:アイマリン(CV:内田 彩)、アイワリン(CV:竹達 彩奈) Character Design:米山 舞 Choreography: Yumiko a.k.a.MTP Video Director:わかむらP Sound Produce :ZiNG Lyrics/Music by ANCHOR │ Arranged by ZiNG
米山くす子は最初この戦いに身を投じるべきかどうか迷っていた。 自分はもうプリキュアでは無い。 ただ自分の目標に向かって日々を懸命に生きる一介のモブに過ぎない。 最早戦う力を持たない自分がどうして戦場に出る事が出来るのだろうと。 しかし、日を追う毎に耳にし、目にする世界の惨状に自分の中のこの不条理に対する悲しみが、それ以上の怒りが沸々と湧き上がってくるのを彼女は感じずにはいられなかった。 そしてかつて共に戦った仲間達の拘束が彼女の躊躇いを完全に打ち消した。 今ここで立ち上がらなければ、今ここで戦わなければ、自分達が全てを賭けて守り抜いたこの世界があの時以上の深き絶望の闇に閉ざされてしまう。 そんな事はダメだ! 絶対に! 絶対にダメだ! 最後の最後で自分達とわかり合い、自分達にこの世界の未来(あした)を託し逝ってしまったDIOC会長ジャマランチの想いに報いる為にも今こそ自分はやらなければならない。 例え変身出来なくなろうが、戦う力が無かろうが、自分は紛れも無くプリキュアなのだ。 ならここでやらなきゃプリキュアとして、いや女として名が廃る。 故に彼女は今此処に居る。 自分を信じた自分を貫く為に今此処に居るのだ。
笑っていた、彼女は笑っていたのだ。 死への畏れを通り越しての其れに非ず。 諦観の境地に際しての其れに非ず。 表情には其の何れもの色は微塵も浮かんではいなかった。 いや、寧ろその逆。 そう、あれは絶望とは対角に位置する感情、「希望」に満ちた「其れ」だ。 彼女は確信したのだ。 自分達が、世界が対しているこの恐るべき存在が、神や魔といった人ならざる存在に非ず。 自分達と同じ「人間」であるという事を。 神や魔といった人外の其れであるのなら自分如きなど決して歯牙に掛けすらしない。 人間が今までに喰らったパンの枚数を覚えていないのと同じの様に。 踏み潰した地を這う蟲の存在を自覚すらしていないのと同じ様に。 その様に考える………いや、それすら至らぬ筈だ。 だが、少女はそうしなかった。 いや、”出来なかったのだ”。 それこそがあの少女が神に非ず、魔に非ず、自分達と同じ存在であるという何よりの証。 ならば自分達にもまだ「希望」がある。 神に非ず、魔に非ず、人であると言うのならまだ「希望」はあるのだ。
迷い無き真っ直ぐな瞳。 進む事を恐れない真っ直ぐな心。 上から見下ろしてる筈なのに同じ目線に語り掛けてくるかの様な錯覚を覚える。 その表情が、言葉のひとつひとつが彼女の心に突き刺さって来る。 気を抜けば気圧されてしまう程に。 本当は直視するのですら辛い程に。 今、彼女の目の前に映る存在こそ嘗て自分が恋焦がれた姿そのもの。 望み、願い、懸命に手を伸ばし続け、遂に手の届く事が叶わなかった理想そのもの。 確かに自分は強くなった。 大きな力を得、多くの者達を従え、遂にこの広大な地平の頂に立った。 だが………本当にこれが自分の望んだものだったのだろうか。 こんな頂が自分が目指した天(そら)だったのだろうか。 なら………………今の自分は一体何なのだろうか。 ただ我武者羅に、遮二無二に天に向かって直走り続けて来た少女は、この最果てに至りて初めてその問いに行き着いてしまった。
私はいつも味方を遠くから癒すことができるヒーローを待ち望んでいました!だから私は彼女を描いた!機械の使い方と治療が得意な女の子! あなたがそれを好き願っています!