オハマナ「ずいぶん遠くまで、来ちゃったんだなぁ……」 　すいまじではセウォルの妹であるオハマナは、実際の船では逆、セウォルの5年先輩となる船です。 　セウォルに施されていた改造も先立って施されており、いわば「オハマナで大丈夫だったからセウォルでも大丈夫」という安易な意識を生み出してしまった要因ともなっていたようです。 　逆に言えばオハマナもいつどうなってしまってもおかしくない爆弾を抱えていたことになり、それは既に船齢も20を超えようとする彼女にはもはやどうすることも出来ない欠陥として押し付けられることになりました。 　以前紹介した「里帰り計画」の無残な失敗と顛末の後、彼女は長い時間を呉の沖合で過ごします。しばらくそのまま何の動きもなく、目の前を行き交う船を見ながらの日々を過ごすのは大変苦痛だったのではないかと思いました。 　先日、ウィキペディアのオハマナのページからAIS（自動船舶識別装置）のデータを閲覧したところ、彼女の信号はバングラディシュ・ベンガル湾から発せられていました。いつの間にか彼女は日本を離れ、インドへと移っていたのです。 　彼女の身に何があったのかはわかりません。しかし、老朽化した上にバランスを失った船体と、十分な速度を出すことが出来ない足では今までのような貨客業務は難しいと言わざるを得ません。 　となると考えられる可能性は一つしかない…… 　このAISの信号が途絶えてしまわない事を、今は願うばかりです。

現在、友人鯖にて建築中のお城の姿が、 ある程度、形になってきました。