ぶらり神楽坂散歩。 駅前に地図があり『毘沙門様のお寺』があることを知り、寄り道しつつ向かってみる。(途中迷子になりつつ) 辿り着いたお寺は比較的こじんまりとした、控えめなものだった。 それでも芝正伝寺・浅草正法寺とともに江戸三毘沙門と呼ばれた由緒あるお寺。フィルムも残り少ないがシャッターを切っていく。 と、境内にまさにうってつけの被写体が現れたではないか。部下の小さな賢将と談笑しながら本堂へ歩いて行く。 若干の興奮を覚えつつも、いつも通り静かにシャッターを切る。 しかし、出来上がった写真を見たら、毘沙門天代理はこちらに気づいていたようだ(視線が部下の小さな賢将ではなく、こちらを向いている)。さすがに虎の野生の感覚にはかなわなかったようである。 この善國寺というお寺、本堂の左右には神社の狛犬のように阿吽一体の石像が置かれているのですが、犬ではなくなんと「虎」(！)。 『石虎』と呼ばれているようです。向かって左の石虎には全身にひび割れと摩耗が見られますが、これは東京大空襲による被害とその修復痕だそうです。 また、確実な情報ではないようですが、東京で縁日に露店などが出るようになったのはこのお寺が発祥の地とされているようです。