青年「胡散臭い奴だとは思っていたが、本性を現しやがったな。華中の連中に仲間丸ごと売るとは」 右田「別に、普通だろ?誰だって命は惜しいし、待遇がいい所に移るのは当然だ。こんな辺鄙でろくに出世も望めない端っこにいるより、1艦隊任せてもらえるってぇ条件ならそっちを選ぶわな」 如月「私達は国を守る誇りの元に戦ってきたはずです!!その誇りはどうしたのですか!!」 右田「誇りじゃ食っていけないんだよ、誇りじゃ。地位と金が全てなのさ。誇りなんぞのために人は動いちゃくれないが、金があれば何でもできるからな」 青年「否定はせんが、見下げ果てた野郎だ」 右田「何とでもいえ……さて、わざわざ「それ」を持ってきてくれて感謝する。ご返却いただけないだろうかね?」 青年「また華中の連中に引き渡す気か?」 右田「ああ、今度は姉妹セットでね……姉の方はご覧の通り、あとは「それ」があれば完璧というわけだ」 青年「！服従回路……なんでそんなもんをお前がもってる?」 如月「服従回路……?」 青年「行動抑制装置だ。装着された艦娘は一切の自律行動が不可能となり、指揮官命令に服従する事になる。装着した指揮官が指揮権を放棄しない限り解除方法はない」 如月「そんな!!それじゃあ、姉さんは……!!」 右田「そんなもんもあったかな。だが、俺にとってはただのビジネスの道具さ。暴れられても困るだけだしな。第一兵器に意志がある事自体が間違いなんだ。そんなもんがあるお陰で扱い難いことこの上ない。反抗せず、確実な作動、そして高い戦果。それこそが兵器のあるべき姿。艦娘なんぞ、所詮お人形遊びがしたいだけの連中の玩具に過ぎない。ならその玩具を売り払って有効活用してやるのが、せめてもの運用者としての情けだろ?」 睦月「……如月……逃げ、て……」 右田「余計な口をきくな!!……さて、そこの方。うだうだ言わず、それを俺に渡してもらおう。そうすれば命は助けてやってもいい」 ヒゲ「ふざけるな!!!裏切者に従うほど落ちぶれちゃおらんわ!!!」 睦月「きさら、ぎ……私は、いいから……逃げ……」 如月「……!」 Before　im6297889 Next　　im6317513

【部門】オリジナルアバター ■名前■【シャツ】■人物■壁戦士。既踏破エリアの宝箱をあさるトレジャーハンターの一人。その手の人間の中では一線級のお人。にもかかわらず知っている人は少ない。影が薄く幸も薄い。茜色の美しい赤の鎧を装備しているが彼が着るとどこか白々しいものに見える。「金が全てだ」と日頃から豪語するが、真面目な顔で言い放つその言葉がギャグなのか本気なのかいまいちわかりずらい。ハント仲間曰く『あらゆる言動に説得力のない男』