さて、チヨは門衛に向かって自分が第三帝国の総司令だと語り、ゼンドラムのトップに合わせて欲しいと懇願する。 「…そういわれても、君が第三帝国の総司令だと言う証明がないよ。後ろの連れと一緒に難民申請をここでして、武器もすべて置いて行ってくれ。」 「むぅ…では君たち、何をすれば私が第三帝国総司令・チヨだということが分かるのかい？」 門衛の一人が言った。 「そうだな…怪力の持ち主で身体能力が抜群だとか。そんな話は聞いたことがあるな。真実かは知らないが。」 「おっ、そうか！君たちに人間離れした動きを見せ付ければいいんだな！」 ひらめいたと言わんばかりにチヨはその足で人の背丈の倍以上ある守衛所の屋根に飛び乗り足を掛け、勢いよく飛び上がった。 そして格好を見せ付けて、これ見よがしに言い放つ。 「どうだい？これがこの私、チヨの動きさ！君たちにマネは出来まい！」 驚く門衛たち。 「まさかこんな事が！君は本当に第三帝国のチヨなのか！」 「さきからそう言ってるじゃないか！さぁ、早くあいつに会わせてくれ、私の友人達も一緒にな！」 「ま、待ってくれ！守衛長を呼ぶから待ってくれ！君がチヨであることは信じよう！」 あっさりと信じた門衛達やチヨの歯に衣着せぬ破天荒な行動に、本当にチヨを受け入れてよかったのか心配になるティディスであった。 第25話：im7599448　第27話：im7626770