最後の映画スター 義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい男の世界

このイラストとは全く何の関係も無いが、先日『カリフォルニア･ドールズ』（１９８１年アメリカ）という映画を観た。 ロバート･アルドリッチ監督の遺作。『特攻大作戦』『北国の帝王』『デス・ハント』『飛べ！フェニックス』『ロンゲスト・ヤード』…超絶オスくさい映画ばっかり撮ってきた男の遺作が、まさかの女子プロレスの世界を描いたもの。 しかし！たとえリー・マーヴィンもチャールズ・ブロンソンもバート・レイノルズも出てこなくても、たっっぷり人間の情念が噴出してくる素晴らしい映画だった。 なかなか売れない女子プロレスラーのコンビがど田舎のドサ周りをえんえん続ける。下衆な客に守銭奴の主催者。泣きながらモーテルを転々とする毎日。しかし！いつかは自分達は這い上がれるはずだ！信じて今日もマフラーのぶっ壊れたアメ車で田舎を巡る。 マネージャーはピーター・フォーク（刑事コロンボ！）。すげーーーー良い芝居する。どうしようもないオヤジなんだけど、自分のレスラーを本当に可愛がっていて、キメる時はしっかりキメる。カッコいい！ 近所のビデオ屋にアルドリッチ成分が足りない。『燃える戦場』がどこにも置いてない。高倉健が日本軍将校で出てんだぞおい！どこにあるんだDVD…