【その後】 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ミレニアム」はその首領である「少佐」を始め全員が戦死。英米国内にいた彼らの協力者も軍や警察の必死の抵抗を受け殲滅された。彼らの「母国」であった「ドイツ」は当時「キリスト教民主同盟（CDU）」の長期政権だったが、政権内部や党員に彼らの支援者や支持者がいた事が内部調査で判明。それにより政権内部で疑心暗鬼が渦巻き政権運営が行き詰まる。その混乱ぶりに愛想が尽きた国民は強い指導者を望むようになり当時勢力を伸ばしつつあった某「極右政党」が総選挙で政権奪取に成功。つまりあの「総統閣下」による後の「ドイツ・プリオタ帝国」となるのである。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ヴァチカン」は「第九次空中十字軍」が指揮官であった「13課機関長」以下全員が戦死。主戦力であった各聖堂騎士団を失ってしまい大幅な戦力低下を招いてしまう。当時の「教皇」は引責辞任し後継の教皇によって長きに渡る教皇庁の立て直しと改革に費やす事になる。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「英国国教騎士団（HELLSING）」は「機関長」以下数名の構成員が生き残ったのみで、その被害は「ヴァチカン」以上に深刻なものだった。特に「最大戦力」であった「伯爵」が「少佐」の放った「一手」によってその「存在」そのものが「多元確立の海」に「溶けて」しまい「この世界」から「消失」。「今（2020年現在）」も生死不明のままである。