投稿者：安中ピペ さん

絵と関係ない文章カランコロン、とコップの氷が音を鳴らした。やれと氷を一つほおばっては噛み砕き、さらにコップはぬるくなる。溶けて小さくなっていた氷が口の中の熱でまた溶ける。そうやって時間を持て余していたところへやっと、待ち人が来た。「いやー、ごめんごめん。待ったでしょ。毎度のことながら支度に時間が掛かっちゃって。」時間が過ぎたことよりも、待ち合わせ場所と森が近いせいで一層蒸し暑いことの方が嫌だ。町…