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銃眼より

銃眼より

投稿者:寝る前にコーヒー さん
銃眼という額縁の収められた憂世の絵画を覗き心を躍らせていた僕が思い浮かべたのは、トレーダーが置いていった歴史書の挿絵だった。二人の少年のうち一人は、薄汚れた壁をまじまじと見つめ、一人は本を積み上げて壁の上に登り、広大な景色をみていた。 浮かれた頭で確信した。今、僕はきっとこの本の上に立つ少年なのだと。 でも全部間違ってるって分かった。一つ正しいと気付いたのは、この壁は僕にシミを見せつけるためのも…
2024年02月27日 18:31:53 投稿
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