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【雑賀(サイカ)】 紀伊国(現和歌山県)に存在した鉄砲で武装した傭兵を生業とする地侍で「紀州惣国」「雑賀惣国」とも呼ばれる集団。 「雑賀荘」「十ヶ郷」「中郷(中川郷)」「南郷(三上郷)」「宮郷(社家郷)」の五つの集落によって形成された傭兵団で15世紀の「応仁の乱」後にその存在が確認されている。 海運業も行っており自前の水軍を有していて、それにより各地の情報にも精通していたとされ、種子島にてポルトガル船から伝授された最新兵器である「鉄砲」も同じ紀州の傭兵集団である「根来衆」に続いて採用して大量の鉄砲を量産、装備し同時代の守護大名以上の強力な武力を保持していた。 同地や大和国(現奈良県)の守護である畠山氏をメインの顧客としていたが、上洛してきた織田信長と対立していた三好三人衆との戦いでは頭領の「雑賀(鈴木)孫市」らが三人衆側、信長寄りの畠山氏は根来と共に別の雑賀衆を投入したりという事態となり、戦場によっては雑賀vs雑賀という傭兵ならではの混沌とした状況になるなどした。 その後も信長vs本願寺の十年以上に渡る「石山合戦」や信長死後の秀吉vs家康の「小牧長久手の戦い」にも参戦。 一時期は大阪城を脅かす勢いだったが秀吉が家康と和睦した事で状況は逆転。 「第二次紀州征伐」を最後に雑賀衆は終焉を迎え、鉄砲の技術は各地の大名に伝えられ彼等は歴史の彼方に消えた――――とされる。